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自宅で親の看取り 必要な準備と注意点とは?

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「最期は自宅で過ごしたい」と考えるシニアの方は多くいらっしゃいます。しかし現状では多くの方が病院で亡くなっており、在宅で最期を迎える希望を叶えられなかったと後悔されるご遺族もいます。

在宅での看取りは終末期を自宅で介護しながら、ご家族や親族と一緒に最期を過ごす選択肢です。近年では在宅での看取りのため、終末期医療や介護などの専門的なサポートを受ける準備をするご家庭も増えてきています。

この記事では、親に自宅で最期を過ごしてほしい方のため、自宅での看取りの準備や注意点をご説明します。

自宅で最期を迎えたい希望を叶える

自宅での看取りとは、終末期の人を自宅で介護してご家族や親族と一緒に最期の時間を過ごすための方法です。

厚生労働省によると、医療・療養を受けたい場所、最期を過ごしたい場所について、いずれも6割が自宅で最期を迎えたいと回答しています。

参考:厚生労働省の「人生の最終段階における医療に関する意識調査」

在宅での看取りを希望する方は多い中、現状では環境を整えられず、最期を病院で迎える方が多くいます。在宅で看取ることは介護や治療のための環境を整える必要があると同時に、ご家族の理解が必要です。

ご本人の意思を尊重することは大事ですが、それ以上にご家族の負担も考慮する必要があるのです。

だからこそ、自宅での看取りを叶えるには、事前に協力者を得るための準備がとても大切です。

自宅で看取りをするための準備

自宅で看取りをすることを考えたら、早めに専門家へ相談しましょう。

まずは行いたい在宅看取りのための準備のポイントをご紹介します。

ご本人と家族全員の理解と協力を得る

最初にご本人と家族全員の理解を得ましょう。在宅で看取りたいと考えても、ご本人が必ずしも自宅へ戻りたいと考えているとは限りません。

自分の気持ちよりもまずはご本人に確認のうえ、一緒に同居するご家族への理解を求めましょう。

なぜ在宅で看取りたいのか、また自宅で過ごしてもらうためにどんな準備が必要なのか、家族に説明することが大切です。

ケアマネージャーと相談してかかりつけ訪問医を探す

ケアマネージャーとは、介護の方針を決めたり介護保険のサービスの手続きをアドバイスしたりといった、介護の支援に関する専門員です。

在宅医療や看取りについて相談できるように、ケアマネージャーに相談してみましょう。ケアマネージャーを通じて、かかりつけ訪問医(在宅医)を紹介してもらえる可能性があります。

もし、かかりつけ医がすでにいる場合は、在宅までの往診が可能か確認しましょう。可能であれば看取りの最期まで対応してくれるか、相談しておくと安心です。

また、かかりつけ医がいない場合や、24時間対応や看取りまで請け負ってもらえない場合は、地域包括支援センターに相談しましょう。
市区町村には在宅医療相談などの窓口が用意されているため、在宅医をお探しの方は問い合わせてみてください。

状況に応じて、在宅医のほかに歯科衛生士や介護福祉士、理学療法士などが必要になる方もいらっしゃいます。訪問介護は病名によって、医療保険や介護保険が利用できるため治療費についても確認しておくと安心です。

穏やかに過ごせる部屋を用意する

自宅の看取りの基本は、ご本人のそばにいるご家族たちです。病状が変化したときにすぐ連絡がとれるよう、連絡先をまとめておくなど環境を整えておきましょう。

ご本人がゆったりと過ごせるように個室を用意したり、介護用のベッドなどの必要なものを揃えたりすることも大切です。ご本人の大切な品物をそばに置いたり、食べたいものを用意したりと希望をできるだけ叶えられる環境を作りましょう。

ご本人と積極的にコミュニケーションをとるなど、孤独を感じさせない環境を作ることこそが、ご家族の重要な役割なのです。

自宅で看取りの支援内容

在宅での看取りの主な支援内容を見ていきましょう。基本的にはご家族が担当し、医療行為になるものは在宅医におまかせします。

主な支援内容を把握したうえで、在宅での看取りが可能か慎重に判断することが大切です。

身体のケア

  • バイタルサインの確認
  • 清拭、入浴など清潔を維持する
  • 栄養と水分補給
  • 口腔ケア
  • スキンケア
  • 排泄ケア
  • 身体的苦痛(発熱、呼吸困難、疼痛)の緩和

身体のケアは在宅の看取りの中心になるポイントです。入浴や身体を拭くなど、衛生面でのケアや食事、口腔ケアから排泄ケアまでご家族が行います。

病気による発熱や疼痛などの緩和といったケアも、ご本人が穏やかに過ごすために対処法を把握しておく必要があります。

精神のケア

  • コミュニケーションをとる
  • 人権、プライバシーの尊重
  • 悩みや不安を相談しやすい環境を作る

自宅での看取りは最期の時間をゆったりと過ごしてもらう環境が大切です。また、治療や痛みに関する不安、欲しい物ややりたいことなど、ご本人の気持ちをいつでも聞く姿勢が大切です。

医師による医療処置

  • 医師の指示による処置(点滴や投薬など)
  • 症状緩和のための医師による医療処置

医療処置は在宅医による治療のほかに、ご家族が担当するものもあります。代表的な例では、点滴や飲み薬などの投薬です。

場合によっては痰の吸引など、処置の一部を自分たちで行うケースもあります。

介護施設での「看取り介護」も注目されている

近年では一から自宅に介護環境を用意することが難しい方のため、医療設備とスタッフや医師が近くにいる介護施設で看取る「看取り介護」も注目されています。

家族が介護施設に出入りしながら、看取るため在宅よりも金銭的、肉体的な負担が大きく減る点が特徴です。今、病院での看取りに代わって今主流になりつつある看取りのスタイルなのです。

そのため、在宅での看取りが困難な方は看取り介護も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

看取りは子供たちがお世話になった親に感謝の気持ちを伝え、ゆっくりと一緒の時間を過ごすためのも大切な時間です。最期の時をご家族に看取られたいという方が多いものの、在宅での看取りは事前の準備や環境が必要です。

だからこそ、早いうちからしっかりとご本人と相談のうえ、意思を共有し合うことが大切です。また、担当ケアマネージャーやかかりつけ医との相談も、在宅での看取りを叶えるために欠かせません。

近年では環境が整った介護施設での看取りも注目されています。施設と在宅それぞれの特徴とメリット、デメリットを考慮したうえで、ご家族での最期の過ごし方を考えてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
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