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ペットもエンバーミングできる?費用や注意点を紹介

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エンバーミングとはご遺体を防腐処理して、長い間きれいな状態でお別れの時間をゆっくりととれるという技術です。土葬文化のアメリカではエンバーミングを取り入れることが一般的で、日本でもエンバーミングができるところが少しずつ増えています。

実はそんなエンバーミングをペットにも施せるところが登場していることをご存知ですか?大切な家族であるペットと少しでも長く一緒に過ごしたい、家族が帰省するまでそばに置いておきたいといった希望を叶えられるのです。

そんなペットのエンバーミングについて、選ばれる理由や平均費用、依頼の方法をご紹介します。

エンバーミングとは?

エンバーミングはご遺体に腐敗処理を施すことで、通常よりも数日や1か月などの長期にわたって腐敗を防止して、火葬前に長い間いっしょの時間を過ごせる技術です。

人に施すエンバーミングは、専門学校を卒業したうえで血液の入れ替え、ご遺体の修復などを行います。しかし、日本ではエンバーミングそのものにまだなじみがなく、人に施すエンバーミングができるところも限られています。

特にペットに関しては、血液の入れ替えといった技術とは異なり、ご遺体を冷やして腐敗を遅らせるなど、人に施す内容と比較して長い間腐敗を防止できません。あくまでも数日や1か月の期間の間、ペットとともに過ごす時間を延ばすことが目的なのです。

ペット専用のエンバーミングの資格などは存在せず、日本でも利用できるところはごく一部です。

ペットのエンバーミングが選ばれる理由

ペットのエンバーミングが今注目されているのは、次のような理由があります。

生前のような姿でいてくれる

ペットとのお別れはとてもつらく、簡単には受け入れられないものです。長い間闘病していて、覚悟は決めていたとしてもいざ毎日のように触れていたペットに、二度と触れないという状況は耐えがたいものがあります。

エンバーミングを施すことで、本来であれば亡くなった翌日や翌々日に火葬する必要がある中で、数日や数週間生前の姿のままでいてくれるのです。

火葬したあとの姿ではなく、生前のときのようにゆっくりと眠っている姿を見ているうちに、心の整理をつけるきっかけにつながります。

じっくりとお別れの時間がとれる

ペットのエンバーミングは、お別れのあとにじっくりとそばにいる時間をとれるところも選ばれる理由です。たとえば仕事を休めずにペットのそばにいられないまま、火葬しなければいけない経験はつらいものです。
しかし、エンバーミングによってじっくりとお別れの時間がとれる分、心の整理ができると同時に最後にいっしょにいられなかったという後悔の気持ちをなくせるのです。

ほかにも、巣立っていった子供たちがペットとの別れのために帰省するまで、数日間腐敗を遅らせたいといった場合に役立てられるのです。

ペットのエンバーミングの平均費用

ペットのエンバーミングは、まだ導入している企業が少なく、首都圏でなければ利用したくてもサービスを申し込めない可能性もあります。
また、はっきりと費用が決まっておらず、企業によって料金が異なるため必ず調べておきましょう。
ペットの種類、大きさによっても料金が変わり、大型のペットになるほど高くなります。

おおよその目安として、ペットのエンバーミングの期間ごとの平均費用をご紹介します。

1週間程度…45,000円~
10日程度…65,000円~
数週間程度…300,000円~

1週間程度は小型犬の場合45,000円から、数週間から1か月程度の長期間では30万円程度から申し込めます。

ペットのエンバーミングを依頼するときの手順

1.ご自宅で亡くなった場合はタオルやガーゼで包んで保冷剤を使って安置する
2.ペットエンバーミングを受け付けている企業に電話する
3.自宅にエンバーミング担当のスタッフが来るか直接安置場所まで連れていく
4.プランによってお別れの時間を自宅などで過ごす
5.期限が来たら火葬と埋葬の手続きを進める

ペットエンバーミングは、24時間365日電話で受け付けているところがあります。夜間などに亡くなった場合も、電話で相談したうえでいつ処置をしてもらうか決めましょう。

申し込み後はご自宅か、ペットのエンバーミングをしている施設にペットを連れていって料金を支払い、処置をしてもらう流れです。エンバーミングは保存期間がかわるため、長い間いっしょにいたい場合は自宅へ連れて帰って過ごす飼い主が多いです。

まとめ

ペットのエンバーミングは年々需要が高まっています。人に施す専門的なエンバーミング技術とは少し異なりますが、通常よりも長い間生前のきれいな状態のままのペットと過ごせます。

たとえば家族を遠方から呼びたいときも、数日ペットのご遺体をそのまま自宅に安置できるため、家族が別れの挨拶をできずに後悔する結果になることを防げるのです。

まだペットのエンバーミングは実施しているところが少ないですが、今後増えていくと予想されます。ペットとのお別れを少しでも納得のいくものにするため、ぜひエンバーミングに興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
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