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親の住まいと終活、相続④ 親の実家の空き家の片付け

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年々、日本では空き家が増えていることが問題視されています。地方で暮らしていた両親が亡くなった、老人ホームに入居して誰も住んでいないなど、そのまま実家が空き家になっていませんか?

想い出が詰まった実家だからこそ、家にある荷物をそのままにしておくのは大きなデメリットがあります。この記事では実家の空き家を片づける必要性と、片づけの方法をご紹介します。

空き家を片付ける3つの必要性

日本の空き家問題へ対処するため、2015年に「空家等対策の推進に関する特別処置法(空家対策特別措置法)」が施行されました。

これにより、必要性があれば空き家の修繕や解体の義務が生まれ、実家の空き家は持ち主が管理しなければいけません。

さらに法的な問題だけでなく、空き家を片付けることはトラブルや危険を防ぐために重要なことでもあります。

なぜ実家の空き家を片づけるべきなのか、その3つの必要性をご説明します。

空家対策特別措置法で修繕・解体の義務がある

空家対策特別措置法とは、次のような空き家に対して持ち主が修繕、解体を行う義務が生じる法です。

  • 景観が悪い
  • 衛生上有害である
  • 倒壊の危険性

このように、自治体から指摘を受けた空き家は、持ち主が責任を持って修繕するか、解体を行う必要があります。

自治体の命令に従わない場合は、行政が代わりに修繕や解体を行う代わりに費用が持ち主へ請求されてしまいます。さらに、固定資産税も減免規定の対象外になり、支払う金額が数倍になるリスクもあるのです。

だからこそ、人が住んでいない実家は早めに片づけ、または解体することが将来のトラブル防止につながります。

たとえ相続した子供が遠方で暮らしていても、地方の実家を長期間放置することは危険です。
空家対策特別措置法に違反しないよう、早めに対処しましょう。

火災など思わぬトラブルの原因になる

実家の空き家を放置することは、火災や倒壊などのトラブルにつながってしまいます。たとえば実家に放置していた家電から発火してしまい、周囲の住宅にまで迷惑をかけるケースも起こり得ます。

また、倒壊によって隣の家を壊してしまったり、周辺住民を危険に晒す可能性もあります。
中には空き家に住みこまれてしまったり、犯罪の場に使用されたりするといった将来的な危険も考えられるのです。

誰も住んでいないからこそ、適切に実家を片付けたうえで、解体するか売却や賃貸など、新しい持ち主を見つける手続きを進めることをおすすめします。

実家の空き家を片づける方法

実家の空き家を片づけるには、家族で行う方法と業者に依頼する2つがあります。一軒家を片づけようとすると、何十年もの家財量に圧倒され、なかなか片づけが進まない方もいらっしゃいます。

特に住んでいた両親が高齢だった場合、物を捨てる体力がなく溜め込んでいるケースも増えています。だからこそ、空き家の片づけは手順を踏んで計画的に進めていきましょう。

計画を立てる

実家が近くにある場合はこまめに通えますが、遠方の場合はスケジュールが限られています
いつまでに何日間で片づける必要があるのか、日程とかけられる時間を明確にしましょう。

また、片づけを家族で行う場合は重たい家具や家電を運ぶ力仕事もあります。

一人では困難な場合は、手伝ってくれる方を探すか不用品回収業者に依頼しましょう。

不用品を処分する

最初に不用品と残すものを分けましょう。

手元に残す基準をあらかじめ決めておくと、判断がスムーズです。たとえば比較的新しい家電や、未使用の食器などは中古品として売却できる可能性があります。

反対に古くなったものや壊れている家電、家具はゴミに出しましょう。

資産価値があるものを分ける

片づけの最中に見つかった現金や、有価証券、絵画や骨董品、宝石などの資産価値があるものは、相続財産になります。

遺産相続にまつわるものが見つかったら、個人で判断せずに、相続人で形見分けしましょう。

形見分けするべきか迷ったものがあれば、一時的に保管して相続人同士で相談するとトラブル防止になります。

思い出の品を保管する

親が映っている写真やアルバム、身に着けていた衣類やアクセサリーといった遺品は、想い出の品です。

中には気持ちの整理がつかず、処分に踏み切れない方もいらっしゃいます。無理にすべてを片づけようとせず、心の整理がつくまで保管しましょう。

片づけられる物から処分を進めていき、気持ちが落ち着いてから遺品をどうするか判断することも、片づけを諦めずに続けるうえで大切です。

お仏壇を処分する

お仏壇やご先祖様の位牌は、菩提寺や仏壇屋に相談すると引き取ってもらえる可能性があります。また、引き取る場合は実家のお仏壇の魂抜きの法要を依頼しましょう。

ご実家の大きな仏壇が置けない環境でも、コンパクトなお仏壇を用意する方法があります。

その後に現在暮らしている家の新しいお仏壇に、魂入れをしてもらいます。

片づけ専門業者を検討することもおすすめ

空き家が遠方で片づけることが困難な場合や、体力的に厳しいといった方は、片づけ専門業者に申し込む方法がおすすめです。

不要な家電だけ引き取ってもらう方法から、一軒家をまとめて片づけてもらう方法まで、遺品整理業者に依頼すれば、空き家の片づけのプロフェッショナルに全てお願いできます。

もし相続が必要な現金、有価証券などが見つかれば、きちんと届けてもらえるため安心です。

まとめ

実家の空き家の放置は、「空家等対策の推進に関する特別処置法(空家対策特別措置法)」によって、修繕や解体の義務を果たしていない形になってしまいます。

火災や倒壊の事故にもつながるため、早めに空き家の片づけをはじめましょう。想い出の詰まった実家を片付けるのは、体力的にも精神的にも負担がかかります。

短期間で全て片付けることは難しいため、計画的に少しずつ進めることをおすすめします。また、専門の片づけ業者を活用することも、空き家の大量の不用品をすっきり処分できます。

ご自身に合った方法で、実家の空き家を片づけていきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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