おひとりさま ペット終活

おひとりさまや高齢者がペットを飼いたい時に必要な準備とは?

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ペットは癒しや喜びをたくさん与えてくれるかけがえのない家族です。
近年はおひとりさまや高齢者世帯が増えており、ペットとともに生活する世帯も同様に増加傾向にあります。

しかし、ペットを飼うのは命を預かるという責任が伴います。
おひとりさまや高齢者世帯がペットを飼うときには、どのような準備が必要なのでしょうか?

この記事ではペットを飼いたいときに考えたい、必要な準備をご紹介します。

おひとりさまや高齢者はペットを飼う前の準備が大切

ペットを飼うときには、飼い主が亡くなったあとを想定した準備が必要です。
特におひとりさま世帯や高齢者世帯は、ペットよりも先に亡くなるというリスクを考えたうえで、本当に飼えるか考えましょう。

飼い主が亡くなったあと、可愛がっていたペットが引き取り手も見つからず、路頭に迷ってしまいます。最悪の場合、飼い主が孤独死すればそのままペットも一緒に命を落としかねません。

だからこそ、ペットを飼いたいのなら、事前に必要な準備をしたうえで、安全に迎えられる環境を用意することが優先です。

ペットを飼いたい時に必要な準備7選

ペットを飼いたいときに、おひとり様や高齢者世帯が考えたい準備をご紹介します。

もしもの時の里親候補を探す

ペットよりも先に飼い主がいなくなったら、次に面倒を見てくれる里親を探しましょう。飼い主の死や病気は突然やってくるもの。

体調を崩してから里親を探してもすぐに見つかる保証はありません。だからこそ、信頼できる友人や知人に相談し、ペットを引き取ってもらう約束を取り付けましょう。

できればペットの飼育経験があり、スムーズに引き取り先でも面倒が見られる人を探すことが理想です。

ペット用のエンディングノートを書いておく

エンディングノートは人間のものだけでなく、ペットの情報を記載しておくことで万が一に備えられます。

ペットのエンディングノートに書く主な内容は次の通りです。

  • ペットの好み
  • 性格
  • かかりつけ医
  • ワクチン接種歴
  • ペットの友達

ペットが普段から食べているフードやおやつ、性格を伝えられることでその後のお世話が楽になります。

また、忘れないでおきたいことが医療にまつわる情報です。普段からお世話になっているかかりつけの獣医と、これまでのワクチン接種歴も記載しましょう。

普段からよく遊ぶペットの友達が居れば、連絡先や名前を記載しておくと、里親がいざという時に相談できる相手になります。

ペットのエンディングノートは、飼い主のエンディングノートと一緒に記載する形でも問題はありません。しかし、念のためペットに関連するものは1つにまとめておくと、やりとりがスムーズです。

人慣れさせておく

ペットの中には飼い主との生活が中心で、ほかの人間とほとんどかかわらずに大きくなるケースがあります。

飼い主以外の人に慣れていないと、いざ里親になったときになかなか懐かずにご飯も食べないといった状況になりかねません。
普段からほかの人とも接する機会を作り、できれば里親予定の相手ともこまめに会う環境を整えておくと安心です。

数年分の飼育費用・里親探し費用を確保する

ペットを育てることはお金がかかるものです。里親への負担をできるだけ減らすために、ペットの飼育費用を数年分貯金しておきましょう。

ペットの年齢に合わせて、5~10年分を貯蓄しておくことをおすすめします。同じく里親を探すにもお金がかかることがあります。

年間の飼育費用はペットの種類や環境によって異なりますが、1年あたり20~50万円を貯金しておくと安心です。

ペット信託や死後事務委任契約を結ぶ

ペット信託は飼い主にもしものことがあった際に、財産の一部をペットのために使うという制度です。

信頼できる団体、人物に財産を託し、将来もしペットを飼えなくなったときに財産から飼育費を支払うシステムです。

ただお金を里親や団体にわたすだけでは、飼育費以外で使われるリスクがあります。それゆえに、ペット信託や、死後事務委任契約を結んでペット周りのことを責任持って引き継いでくれる人と正式に契約をしておきましょう。

緊急対応してくれるペットシッターやペットホテルを探す

飼い主の突然の病気により、ペットのお世話ができなくなったときにすぐ依頼できるペットシッターやホテルがあると安心です。

普段から旅行時や出張時など、定期的にペットシッターやペットホテルに任せることで、ペットにも慣れてもらえます。

特に飼い主の突然の死により、引き取り準備が整うまで数日かかる可能性があります。そのときにすぐ連絡がとれるペットシッターやペットホテルがあれば、緊急時もペットの安全を確保できるのです。

まとめ

ペットを飼うのなら、単純に育てることだけでなく万が一に備えることが大切です。

特に飼い主の事情により、どうしてもペットを飼えなくなったときの状況を考える必要があるのです。

ペットの安全を考えて、もしもに備えて里親を探したり、ペットを別の環境に慣れさせたりと、しっかりと準備をしておきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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