年齢を重ねるほど高血圧に悩む方は増えていきます。これはゴムのような血管の弾力性が下がってしまい、血流の悪化を引き起こすことが主な原因です。シニアの方は高血圧による病気に気を付けて、食事や運動など健康的な生活を心がけていきましょう。シニアの高血圧で引き起こされる主な病気や、高血圧対策をご紹介します。
シニアの高血圧のリスク
そもそも血圧とは、血液が流れる際に血管に加えられた圧旅行を数値化したものです。血圧には最高血圧と最低血圧があり、平均よりも高い状態を高血圧と呼びます。
高血圧の原因は食生活の乱れや喫煙、肥満、ストレスなどいろいろな原因があります。その中でも高血圧の原因になってしまうものが、加齢による血管の老化です。本来ゴムのように弾力性のある血管は、年齢を重ねると収縮がうまくできず、血圧が高くなりやすいのです。
このような高血圧の状態が続くと、様々な病気のリスクが上がります。
- めまいや立ちくらみ
- 動脈硬化
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- 糖尿病
高血圧によって血圧の流れが滞ると、脳の酸素が不足してめまいや立ちくらみの症状が起こりやすくなります。それと同時に、血圧を下げるための血圧降下剤を飲んでいると脳の血流量がますます下がり、めまいを起こす可能性があります。もしめまいや立ちくらみの症状が続いているのなら、かかりつけの医師に相談しましょう。
さらに高血圧を放置すると、血液が流れる血管自体が細くなり、一部がせき止められたような状態になります。すると動脈硬化につながり、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞といった命にかかわる病気を引き起こすリスクが高まります。
高血圧だと診断されたら放置せずに、定期的に医師による診察を受けるとともに、普段から高血圧を防ぐための過ごし方を心がけたいですね。
シニアの高血圧対策【生活編】
シニアの高血圧の対策は、普段の生活習慣を変えることが大切です。
血圧を記録して平均値を把握する
血圧がさらに高くならないように、毎日朝晩の同じ時間帯に測定しましょう。平均値を記録しておくと、血圧が上がっているのか下がっているのか一目で判断できます。
特に血圧降下剤を飲んでいる場合は、朝に薬を服用する前に計測すると本来の血圧がわかります。入浴すると血圧が上がるため、夜はお風呂に入る前に測ることをおすすめします。
もし明らかに血圧が上昇している日があれば、早めに医師による診察を受けましょう。
寒暖差に気を付ける
寒い環境だと血管は収縮して、暖かい環境では広がります。そのため、シニアの方が注意したいのは寒い季節に外と室内への移動や、入浴などの気温差が大きい場面です。
特に入浴時は熱い湯舟に入って体が温まった後に寒い脱衣所に行くと、血管が収縮して血圧が急上昇します。その影響で心筋梗塞や脳梗塞などを起こす可能性があるため、できるだけ脱衣所は暖房で温めておくなど、温度差を作らないことが大切です。
シニアの高血圧対策【食事編】
高血圧は普段の食事も深く関係しています。気を付けたいのは塩分のとりすぎによって血圧が上がってしまうこと。
食塩をとりすぎると血液の中の塩分濃度が濃くなり、調整しようと血管の動きが活発化して血圧上昇につながります。1日の塩分摂取量は5～6gが推奨されているため、できるだけ料理の味付けは控え目にして、塩分カットの調味料を使いましょう。
また外食は塩分が多いので、できるだけ自炊やをおすすめします。自炊が困難な方は、シニアの方のために考えられた減塩弁当をお取り寄せするなど、血圧に負担がかからない食事を意識しましょう。
シニアの高血圧対策【運動編】
運動によって体の柔軟性を高めることも、高血圧の悪化や病気のリスクの軽減につながります。運動といっても息切れするようなハードな内容だと、かえって急激に血圧が上昇する原因になってしまいます。
そのため、シニアの高血圧対策には、日々のマッサージとストレッチ、適度な散歩が有効です。特にストレッチは動きが少なくなりやすい肩回りや足首などを回すだけでも、血流が改善し血液のめぐりが良くなっていきます。
また、散歩は足の大きな筋肉が動き、ポンプのように血液の流れを良くする効果が期待できます。散歩の時間は1日10分や20分を目安に、自分のペースで歩いてみましょう。
朝のストレッチもいきなり体を動かして血液が急上昇するリスクが下がります。いきなり起きてすぐ家事をはじめるよりも、布団の上で簡単に体を伸ばしたりひねったりして、血圧をゆるやかに上げることがコツです。
まとめ
シニアの高血圧は、放置しておくと脳梗塞などの重大な病気のリスクが高まります。特に冬場の浴室は血圧の急上昇の影響で、血管が収縮した結果脳や心臓に負担がかかり、命を落としてしまう例も起こりやすいです。
健康寿命を延ばしていくためには血圧の定期的なチェックも大切です。もし高血圧だと診断されていても、生活習慣を見直していくことで悪化の防止につながります。まずは自分の血圧の平均を知り、記録をつけつつできる範囲で食事療法や運動を取り入れてみましょう。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。
約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
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