健康寿命

シニアの睡眠 浅い眠りを深くするための健康法

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「若い頃は朝まで熟睡できたのに、最近夜中に目が覚める」
「寝付きが悪くて布団に入ってから過ごす時間が長い」

このような睡眠に関する悩みを抱えていませんか?実は人の体は年齢を重ねるごとに睡眠が浅くなり、不眠や入眠に悩むシニアの方は増える傾向にあります。

しかし、健康維持にはしっかり睡眠をとることが大切です。

この記事ではシニアに多い睡眠障害についてや、眠りを深くするための生活習慣をご紹介します。

シニアに多い睡眠障害

睡眠は年齢とともに変化するもので、子供の頃と比較して年齢を重ねるほど睡眠が浅くなります。そのため、生活リズムを変えていないつもりでも、深夜に目が覚める中途覚醒や早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒に悩むシニアの方が増えるのです。

睡眠がうまくとれずに、不眠症などのトラブルを抱えてしまう方もおり、医師による投薬などの治療が必要になるケースもめずらしくありません。

質の良い睡眠は健康寿命を延ばしていくうえで欠かせないものです。睡眠障害に悩んでいるのなら、原因に合わせた適切な治療や対処法が求めらます。

実際に若年者と高齢者の睡眠の深さを比較した際に、睡眠が浅くなっていることがわかります。

引用:厚生省 高齢者の睡眠

シニアの方はちょっとした物音でも目が覚めるようになり、しっかりと睡眠がとれず日中の活動に影響が出てしまう可能性があるのです。

眠りが浅くなる原因とは?

シニアの眠りが浅くなる原因には、主に次の3つの理由が考えられます。

運動不足

シニアになると仕事も引退し、家で過ごす時間が増える傾向にあります。すると消耗する体力も少ないため、夜になっても寝付きが悪くすぐに目覚めてしまう方がいます。

特に自宅で過ごす時間が長く、散歩やお出かけ、旅行などに行く機会が少ないシニアの方は注意しましょう。自宅で過ごしていると朝と夜の活動量のメリハリがなく、体が夜に眠るための準備に入りづらい状況になっている点も不眠の原因です。

寝床に長時間いる

寝床で長時間過ごしていることも、不眠が悪化する原因です。

毎日決まった時間に布団へ入ること自体は大切ですが、寝床にいる時間が長くなるほど眠れないまま布団に入っている時間が増えます。

すると余計に値付けなくなり、結果として睡眠の質が低下してしまうのです。特にシニアになると夕食後は体を休めようと、すぐに寝床につく方がいます。

しかし不眠に悩む方にとって、眠くない時間に寝床に入ることはあまりおすすめできません。年代が上がるほどに入床の時刻が早まる傾向にあるため、眠気が来てから寝床に入ることも大切です。

服用している薬の影響

服用している薬の中には、副作用として目が冴えてしまい不眠につながる可能性がある種類もあります。

また、年齢を重ねるごとにカフェインなどの刺激物に反応しやすくなり、コーヒーやお茶の飲みすぎで眠れなくなる可能性があります。

服用している薬や飲み物、食べ物などを見直すことも、不眠解消につながるのです。

シニアの寝付きを良くする2つの対策

シニアの寝付きを良くするために心がけたい、2つの対策をご紹介します。

朝から日光を浴びて活動する

家で過ごす時間を減らして、できるだけ日光を浴びる外で活動する時間を増やしましょう。おすすめは午前中のうちにしっかりと日光を浴びるために、散歩をすること。

適度な運動と日光を浴びることで生活リズムが整って、自然と夜は心地良い疲れとともに眠りにつきやすくなります。

また、人と積極的に会って話したり趣味やボランティアなどの団体で活動することも、日中と夜のメリハリをつけるためにおすすめです。もし昼寝をする場合は長くても20分程度に留めることも、夜の不眠を避けるコツです。

眠気を感じてから布団に入る

布団やベッドがある寝室には、できるだけ眠気を感じてから入りましょう。

夕食後も趣味の時間や家族との団らんなど、別の部屋で過ごすと寝室に入った時に自然と眠気を感じやすくなります。

近年で気を付けたいのはパソコンやスマートフォンなどの電子機器の光です。電子機器のモニターから出ているブルーライトは脳を覚醒させ、不眠の原因につながってしまいます。

できるだけ夜はスマートフォンやパソコンから離れて、ゆったりと入浴したり読書をしたりと、脳と体を休めましょう。もし寝床についても眠れないときは、無理をせずにもう一度起きて眠気が来るまで別の部屋で過ごすこともおすすめです。

認知症と睡眠障害について

不眠は認知症による影響も大きいことをご存知ですか?認知症は生活リズムが崩れ、昼夜逆転の症状が起きやすいです。

特に認知症が進行すると連続して眠ることができず、代わりに昼寝が増える傾向にあります。

そのため、もし眠れない日が続いたり物忘れがあったりと、気になる症状があれば病院で診察してもらいましょう。親などのご家族に、夜眠れないなどの症状が見られたときも、早めに専門医による診断を受けることが大切です。

まとめ

睡眠は毎日の活動量や、心の安定に欠かせないものです。特にシニアの方は自然と睡眠が浅くなる傾向にあるため、不眠に悩む方が増えます。

なるべく日中に外で活動することや、規則正しい生活リズムを作るなど、夜間睡眠の質を高める行動を心がけましょう。のリスクを高めることをご存知ですか?

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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