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大人の塗り絵 〜50代からの終活 シニアの生きがい楽しみ〜

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シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしているコラムシリーズでは、「生きがい・楽しみ」に焦点を合わせて人気な趣味や過ごし方について特集しています。今回のコラムでは大人の趣味として長く愛されている「大人の塗り絵」に着目してみましょう。

元々は子どもの遊びとして続いてきた塗り絵ですが、大人の趣味としても認知され始めたのは2000年代に入ってからのこと。

日本では大人の塗り絵の大ブームが起こり、海外でも「コラージュ」と名付けられて大人からも愛される趣味の一つとしてその地位を確立しています。

書店の趣味コーナーにて、塗り絵の特設コーナーをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

さらにコロナ禍によるステイホームの時代として、近年また大人の塗り絵人気には拍車が掛かっているのです。

この大人の塗り絵の趣味について、長年愛される理由シニアライフに活かしたい効果について解説してみたいと思います!

 

大人の塗り絵が長く愛される理由

画材を揃えやすいから

シニアライフの趣味にも各種ありますが、やはり塗り絵の魅力の一つに「始めやすさ」が挙げられます。

なぜなら、日本人であれば多くの方が一度は子どもの頃に塗り絵を経験しているから。

さらに画材だって、塗りたい題材と塗り鉛筆を1セットずつ購入すれば用意完了。

高価な道具は必要なく、室内で大きな場所を取る心配がなく、さらにステイホーム時代のこの頃でも自宅で楽しめる趣味の一つです。

 

さらに、各種ある趣味のなかでも多くの支持を集める塗り絵市場では、毎年新しい商品が絶えず発売されており、
題材選びにも飽きることがありません。

人気な題材で言えば、塗り絵ブームに火をつけた一つが「花と植物の塗り絵」ですが、
他にも動物、着物や和柄、建築、町並みから、名画を題材にした塗り絵まで。

自分の好きな題材の塗り絵と鉛筆を手頃な値段で購入できて、新しい画材も入手しやすい始めやすさがまず愛される理由です。

 

自律神経を整えられる効果

 

さて、趣味の楽しみとして認識されることが多い塗り絵ですが、実は1990年代から塗り絵を心理セラピーとして取り入れる研究が進められていたのでした。

ということは、塗り絵が大人の趣味として一大ブームを巻き起こす以前から、脳科学や心理学の世界からは塗り絵が有効な遊びであると認識され始めていたということですね。

 

塗り絵のセラピー効果としてまず支持されているものが「自立神経を整えるはたらき」です。

自律神経とは、私たちの意志とは無関係で絶えず働いている神経で、

・心身を緊張させて興奮状態をつくる交感神経
・心身をリラックスさせ鎮静状態にする副交感神経

この2つの神経のバランスによって、私たちは身体の機能を安定的に保っています。

反対に極端に偏った生活やストレスが原因で自律神経が乱れて体調不良を巻き起こす、
自立神経失調症といった症状が認められる場合もございます。

自律神経の乱れを抑え、この自律神経を整える効果として、静かに集中できる塗り絵が効果的であると認められているのです。

塗ることに集中して無心に作業をしていると、瞑想と同じ様な効果が得られて、自然と呼吸が整って自律神経のバランスを整えてくれること。

このような科学的な結果を知らないという方でも「塗り絵をしているとなんだか気分が落ち着くから」と継続している方も少なくありません。

 

認知症の予防にも

さて、塗り絵が愛される理由としてもう一つ欠かせない理由が「認知症の予防効果」について。
こちらはシニアライフの趣味として、特に欠かせない視点でもありますね。

認知症とは、脳細胞が減少したり働きが悪くなったりすることによって、記憶や判断力等に支障をきたす状態の総称です。

御存知の通り、脳には無数の神経細胞がありますが、これらの神経細胞は使われなかった細胞から順番に死滅してしまいます。

つまり、脳細胞を広く使い続けることで、脳全体の細胞が活性化され、神経細胞を死滅させることなく認知症を予防できるという仕組みです。

その点、塗り絵とは脳全体をバランス良く活性化する趣味として脳科学の医者からも認められている趣味の一つ。

・原画をよくみて記憶すること
・どの色でどんな風に塗るか思考すること
・実際に色鉛筆を持って手先を細く動かして作業すること
・完成した作品をSNS等にアップしてコミュニケーションを行うこと

このように、塗り絵に関わる一連の行動は、

目で見る:後頭葉
記憶する:側頭葉
配置を考える:頭頂葉
情報を統合して指令を出す:前頭連合野
手を動かす:運動野
会話する:聴覚野、言語野

 

上記のように脳全体をくまなく駆使しながら取り組むため、
塗り絵によって脳全体を活性化することができ、認知症の予防に繋がると認められていることが、
シニアライフの趣味としても長く愛されている理由の一つという訳でした。

 

好きな題材を見つけて始めよう

 

さて、さっそく塗り絵の趣味に対して興味を持っていただけたでしょうか?

そうなれば、実際に画材を買いに行動しましょう。

画材はインターネットでも店頭で購入しても構いませんが、経験者が語るオススメの方法は「好きな題材を見つけること」だとか。

先程ご紹介したとおり、一言に塗り絵といっても題材や難易度は様々です。

「私は植物が好きだから」「動物の方が配色を楽しめる」など選ぶ題材は何でも構いませんので、
「はやくキレイに塗ってみたい!」と思える好きな題材と色えんぴつを揃えて、大人の塗り絵を始めてみましょう!

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
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