未婚の方や家族と離れた場所で暮らしている、高齢のおひとりさまが年々増えています。
その中でおひとりさまの安全を守るサービスとして注目されているものが、安否確認サービス。
日々の暮らしを見守る安否確認サービスは、万が一のケガや病気、災害に備えておひとりさまに導入をおすすめしたい、安否確認サービスのメリットとおすすめサービスをご紹介します。
安否確認サービスとは?
人生100年時代と言われる中、年々おひとりさま世帯が増えてきています。
特に平均寿命が男性よりも長い女性は、高齢になるほど配偶者との死別により、おひとりさま生活を送っている方が増えています。
そんな背景から生まれたものが、おひとりさま向けの安否確認サービス。
ホームセキュリティサービスの一環で、たとえば一定期間家電の使用がなかったり、廊下などに設置した人感センサーの反応がなかったりすると、遠方の家族へ連絡が入る仕組みです。
ほかにも、近所の救急隊にかけつけてもらうなどケガや病気のときも簡単に連絡できる機能で、おひとりさまの安心安全な暮らしに役立ちます。
安否確認サービスを使うメリット
安否確認サービスは、おひとりさまの暮らしの安全をサポートしてくれるものです。
安否確認サービスを使うことによる、3つのメリットをくわしくご説明します。
離れて暮らしていても親の安否確認ができる
子供が遠方で暮らしている場合、おひとりさまで生活している親の安否は気になるもの。
離れて暮らしていても、親が元気でいるかいつでも確認できるところが安否確認サービスのメリットです。
家族から定期的に電話をすることが困難な場合でも、安否確認サービスに登録していればスマホに生活状況が連絡されます。
直接やりとりしなくても、親の生活の様子をアプリでチェックできることからお互いが安心して生活できます。
万が一の災害時も連絡をとりやすい
万が一のケガや病気、災害時のときも安否確認サービスがあれば、親の状況を確認しやすいメリットがあります。
遠方に暮らしていると、親の急病の際にすぐ駆けつけることができません。
しかし、安否確認サービスはワンステップで救急に連絡をとったり、セキュリティサービスに自宅まで訪問してもらったりといった直接的なサポートを受けられます。災害で停電などがあれば、通知が届かないことですぐに子供が気づけるきっかけにもなります。
直接電話しなくとも安否確認できる
働き盛りの家庭だと、日中は仕事や家事に忙しく、夜遅くの時間帯でなければ電話連絡ができない可能性があります。電話したくても時間帯が合わず、親子で連絡がとれないまま何か月も経ってしまう…という状況が起きてしまいます。
そんな時に、毎日電話しなくとも親の安否を確認できるところがアプリの安否確認サービス。
安否確認サービスの種類
- 人感センサーを設置する
- アプリで見守り
- ネットワークカメラを設置する
安否確認サービスの種類は、主に上記の3つです。
人感センサーは廊下や玄関、家の中の扉に設置して、人が通るたびにアプリで通知が届くシステムです。ほかにもお互いアプリをインストールするスマートフォンだけで完結するお手軽なサービスも人気です。
さらに抵抗がなければ、直接ネットワークカメラを家の中に設置して、動画で様子を見ることができる安否確認サービスがあります。お互いにとってできるだけストレスなく続けられる安否確認サービスを探してみてください。
おすすめ安否確認サービス
安否確認サービスをご紹介します。部屋にセンサーを取り付ける形式のほか、アプリですぐに安否確認ができる手軽なサービスがあります。
希望やライフスタイルに合わせて、サービスを選びましょう。
Hachi
Hachiはスマートフォンのアプリを使った安否確認サービスです。見守られている方の最新情報をいつでも確認でき、現在地や心拍数などの健康状態を好きなタイミングで見ることが可能です。
3回スマートフォンを振るだけで、SOSメールを見守っている人に届けられるシステム。また、ビデオ通話なども1タップでできるため、緊急時やすぐに親子で連絡をとりたい時に便利です。
参考:Hachi
クロネコヤマト 見守りサービスあんしんハローライトプラン
運送会社のクロネコヤマトが提供している、電球を使った見守りサービスです。
廊下やトイレ、階段など毎日通る場所の電球をハローライト電球に交換し、電気のスイッチのオンオフを感知してご両親を見守ります。もし24時間にわたって電気のスイッチの切り替えがなければ、電球内にあるSIMから基地局を通じて、ヤマト運輸のサポートセンターと登録している通知先に異常感知のメールが届きます。
さらに、クロネコヤマトのスタッフがご自宅まで訪問し、お住まいの方に異常がないか確認します。特別な専用機器やWi-Fiの設定も不要で、取り付けもクロネコヤマトが担当するため安心です。
参考:クロネコヤマト 見守りサービスあんしんハローライトプラン
leafee(リーフィー)
Wi‐Fi環境がない家庭でも利用できる安否確認サービスです。センサーを生活動線に設置する方式で、玄関やトイレなどの扉の開け閉めがあると、子供のスマートフォンのアプリに通知が届きます。
電話しなくても親の生活リズムがいつでも確認できるため、お互いが程よい距離感で見守ることが可能です。
参考:leafee
セコムホームセキュリティ
ホームセキュリティサービスのセコムが提案する親の見守りプランです。生活動線に人感センサーを設置して、一定時間反応がないとセコムに通報されるシステム。
また、急病やケガのときはボタンを握るだけで、セコムに救急信号が届く連絡サービスもついています。親と子が遠方で暮らしており、すぐに駆けつけられないときもセコムが自宅まで訪問するため安心です。
参考:セコムホームセキュリティ
おわりに
おひとりさまで暮らしている方にとって病気やケガなどのリスクに備えておきたいもの。
いざという緊急時にすみやかに対応してもらえる環境は、日々の暮らしに安心をもたらします。
安否確認サービスは、離れて暮らす子供たちを安心させられる便利な機能です。
スマートフォンがあれば気軽に始められるものから、インターネット環境がなくてもセンサーの設置だけなど、さまざまな種類があるため、見守る側、見守られる側どちらにもちょうど良いサービスを探してみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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