やりたい事 終活 老後 趣味

絵手紙を描くこと 〜50代からの終活 シニアの生きがい楽しみ〜

更新日:

シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしているコラムシリーズでは、「生きがい・楽しみ」に焦点を合わせて人気な趣味や過ごし方について特集しています。今回のコラムでは長く人気を集める「絵手紙を描くこと」に着目してみましょう。

コロナ禍によって、外へ出かける趣味がことごとく続けづらくなった昨今ですが、コロナ禍でなくても、年齢や体調によっては外出したり、遠出するような趣味が次第に継続困難になってしまう場合もございます。

健康のために身体を動かす趣味を持っておくと共に、アクティブな趣味よりもさらに長く続けられる可能性が高いインドアでできる趣味も持っておくに越したことはありません。自宅にいながら続けられる趣味のうち、今回のコラムでは絵手紙を描く趣味について、ご紹介したいと思います。

 

シニアの趣味に絵手紙がおすすめな理由

道具を揃えやすく、始めやすい

身体一つで始められる趣味もあれば、例えばゴルフのように始めるにあたって、ある程度の道具を揃える必要がある趣味もございます。
そして、道具を揃えたり、こだわったり出来るのも趣味の醍醐味の一つ。

その点、絵手紙を描くための道具は比較的に安価から揃えられて、道具も小さいものばかり家のなかで置くためのスペースの心配をしたり、大金を出さなければ始められないような恐れもありません

比較的手頃な価格で入手できて、自宅の中にも専用スペースを設けずとも管理することができる趣味の道具。
その上、インターネットで購入すれば世界中で愛される人気の画材を集めることだって叶います。

また、絵手紙という使い方も始めやすいポイントの一つです。
大きな絵画を描くこととは違って、絵手紙のサイズ感は基本的には絵葉書サイズ。
小さなキャンバスから始められて、さらに「手紙として送る」といった目的と機能性を持つ絵ですから、
絵手紙の趣味は「友達の〇〇さんに連絡代わりに送ってみよう」ときっかけを掴みやすいというのです。

新しいことを実践するにあたって欠かせないのは、行動を起こすハードルを下げることが一つです。
「道具を頑張って揃えなきゃ」「道具のためにお金を捻出しないと」「自己満足で終わって続けられるか心配・・・」
といったハードルが低く、始めやすい点が絵手紙を趣味にする魅力の一つであると言われています。

景色の解像度が高まる

さて、ここからは絵手紙を趣味に取り入れ始めた後の醍醐味です。
絵手紙で描く絵柄といえば、植物や動物をモチーフにした題材が印象深いのではないでしょうか。

事実として、絵葉書の教本には、描きやすい花、季節の野菜、動物、風景などが題材の例として記載されています。
そして、この花などの植物を描くにあたって欠かせないポイントが「観察眼」です。

教本に描かれている絵を模写するにしても、自分で実際に見たものを描く場合においても、
描きたい対象物をじっくりと観察しなければならない点は共通しています。

そして「次はこの花を題材に描こう」と意識している間に、いままで気づかなかった花の特徴に気付いたり、
歩き慣れた道の途中に咲いている花の存在に気づくようになるのが絵葉書の特徴であると言うのです。

いわば、趣味の題材として植物や風景を扱っているうちに知識と観察眼が見について、
自分が実際に見ている景色の解像度まで高まるという効果です。

趣味の絵葉書をきっかけに、なんでもない道中の景色まで鮮やかに見えるものが増えるのは、
日々の発見の楽しみを増やしてくれることに違いありません。

程よく親交を維持できる

最後のポイントは、絵手紙というくらいですから「手紙」という機能面から見てみましょう。
電話、メール、LINE、SNSと離れた知人・友人とも簡単に連絡を取り合える今だからこそ、
関係性に適度な障壁や距離感があったほうが連絡の価値が高まる場合もあるものです。

「特別これといって用事はないものの連絡を取っておきたい」というとき、
メールやSNSのメッセージでは、決まった話題がなければ数回往復しただけ、ほんの数分で連絡がまた終わってしまうこともありませんか?

その点、アナログな絵手紙での連絡は、絵を描くこと、メッセージを描くこと、郵送して届くまでの時間、そして返事を待つ時間と、デジタルでの連絡に比べて時間が掛かるものです。すぐにやりとりが出来る利便性には欠けるものの「手間暇を掛けた時間」や「返信を待った時間」があるからこそ、ほんの数行のメッセージであっても想いがこもりやすい表現の一つが絵手紙という連絡手段なのです。

すぐに連絡が取りやすいのは安心ですが、連絡頻度は人によって好みが分かれるところです。
その点、描くにも届けるにも時間が掛かる絵手紙は、相手のプライベートに侵入しすぎず、適度な距離感で親交を続けられる、現代の生活にこそ映える手段なのかもしれませんね。

 

おうち時間に絵手紙を始めてみよう

 

インドアな趣味を始める人口も実際のところ増えている昨今、趣味として絵手紙を始める人向けの情報も手厚く紹介されています。
また、ユーキャンなどの生涯学習を支えるサービスを提供する会社でも、絵葉書は定番の趣味としてメニューが設けられています。
登録することでまず画材と教本が届き、さらに専門講師が質問を受付けて解説してくれるようなサービスも付与されています。

書店や百貨店で自分好みの道具をイチから揃えても良いですし、最初はまず定番キットを揃えて早く始めたい!という方は「絵葉書入門キット」と検索して購入したり、生涯学習サービスに登録して教材が届くのを待っても始めやすいでしょう。

職業人としての現役時代と比較して、自分のために時間を使いやすいシニアライフだからこそ、
いままで忙しくて叶わなかった絵という自己表現を磨いてみたり、連絡が滞っていた大切な人に贈り物を届けるように絵を描いてみたりと、作業の時間そのものを楽しめる趣味として、絵手紙を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
お問い合わせ
セミナー案内
終活サービスのご案内

-やりたい事, 終活, 老後, 趣味

Copyright© 包括あんしん協会 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.