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老後にはボランティアがおすすめな理由〜50代からの終活 シニアの生きがい楽しみ〜

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50代からの終活と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしているコラムシリーズ。先週からは「生きがい・楽しみ」に焦点を合わせて人気な趣味や過ごし方について特集しています。この「シニアライフの生きがい・楽しみ」のなかで、今回のコラムでは、「シニアライフを彩るボランティア」に着目してみましょう。

途端にやることがなくなって、毎日に刺激がない。
社会の一員としての役割がなくなったようで生きがいを感じられない。
また、ひとり暮らしのシニアライフで、話し相手がいない。

今まで仕事に打ち込んで働いてきたシニアの方ほど、定年した途端に生きがいを見失って戸惑われるケースも少なくありません。
そんなシニアライフ特有のお悩みを解決する選択肢の一つとして、ボランティア活動への参加を提案したいところです。

 

老後にはボランティアがおすすめな3つの理由

ここからは、シニアライフにはボランティアがおすすめな理由について、3つの視点で解説します。

①社会のなかで役割を持てるから

人間が幸福を感じる瞬間とは「何かをしてもらった時」よりも「自分が人の役に立てたと感じられる時」であるというのは、有名なお話です。私たちは自分の行動に影響力があると肯定できたときに喜び、生きがいを感じる生き物だからです。

そんな性質を持っているからこそ、何でも自分の好きなように出来る念願のシニアライフを手に入れても、生きがい・やりがいを求めて仕事をしたくなるのかもしれませんね。

その点、ボランティアとは何らかの意義があって発足された活動です。無償、有償のボランティアが各種ありますが、いずれも社会の中で課題・困りごととされている分野で活動を行って、自分の役割や意義を実感できる機会となり得ます。

定職に就かなくても暮らせるシニアライフだからこそ「本当はこういった人たちの役に立てるような仕事をしたかったんだ」と、自分が生き生き働ける分野で役割を持てることは、生活に生きがいをもたらします。例えば、子どもが大好きだけれど、我が子の子育てのときには忙しすぎて十分に子どもと遊んでやれなかったから、いまボランティアを通じて子どもの世話に関わっている。植物が好きだから、町の緑化活動で風景に花を咲かせている。町の歴史を伝えたいから、観光ボランティアを続けている。

このように、ご自身の原体験や価値観に基づいて「生涯、この分野で、この人達のために役立ちたい」とやりがいを持ってボランティア活動を続けることは、定職をリタイアした後の社会との繋がりと役割をもたらします

 

②学び続けることができるから

例えば無償ボランティアといっても、何かの役に立ちたいと思ったときには学習が欠かせません。
実際に観光地でシニアボランティアを行う方の中には、定年退職してから英語を学んで外国語ガイドに従事しているシニアの方もいらっしゃいますよね。「こんなシーンで役立てたい」と学んだことの出口、使い先があってこそ、学習は自分のちからとして定着するものです。

老後に何かじっくりと時間を掛けて学びたい、練習したいと思うものがある方は、ボランティアの形で学んだことが役立てる機会を学習とセットで設けてみてください。ガイドとして外国語を使うシーンがあるとか、健康を維持したいから清掃活動で出歩く日を設定しておくとか、学童のボランティアをしたいから、いまの時代にあった子育てについて学んでおく等々。

心身を鍛える老後の学習、運動とセットで、学びを生かすアウトプットの場としてボランティア活動を結び付けておくことをオススメします。

 

③次のライフステージを知ることができるから

シニアの方のボランティアのなかでも、最近は「シニアがシニアを介護するボランティア」の活動が注目を集めています。
高齢者向け施設を訪れて催し物を開催したり、生活のお世話を手伝ったりするシニアボランティアが定着し始めているのです。

施設の掃除をしたり、生活介助をすることで身体を動かして健康維持に繋がるだけでなく、まだ介護が遠い存在のシニア世代にとって次のライフステージを理解する場としてボランティアの場が受け入れられているのです。

「認知症になったらどうなってしまうのか怖い」
「自宅を離れて施設に入れられるなんて嫌だ」
「身体が不自由になったら生きがいを失ってしまうのではないか」

こうして、徐々に心身の機能の衰えを受け入れていくまでには不安が伴う場合もありますが、一歩先を生きる方たちの暮らしに寄り添うことで、新しいライフステージへの理解が進み、次の老後を迎えることへの恐怖感が和らぐ場として働くこともあるのです。

また、年配の方の介護に携わるボランティアに限らず、社会活動の役割が大きいボランティアでは多世代との交流が活発なもの。若い世代、同世代、自分よりも年配の世代。幅広い年代の人たちと交流することは、歳を重ねても新しい価値観を受け入れる柔軟さを与えてくれたり、世の中の流行りから過ぎ去った歴史のことまで、幅広い刺激をもたらします。

 

ボランティアの活動を選ぶ際の注意点

 

最後に、シニアライフの活動としてボランティアを始める際の注意点についても、理解しておきましょう。
ボランティア選びの際には、下記の3つに特に留意して、長く続けられるボランティア活動を選ぶことをオススメします。

1)自分自身の体力や健康状態を考慮する
2)怪我や病気に備えて保険へ加入する
3)有償、無償を明瞭にしておく

 

ボランティアによっても活動範囲は様々なもの。ご自身の体力や健康状態にあった無理のない活動を選ぶ大切さについては、これ以上詳しくご説明するまでもありませんね。ご自身の健康あってこそ、誰かの役に立つ活動を続けられるものです。最初に無理のない活動を選んで参加するだけでなく、年齢と共に無理ない範囲で活動できているか見つめながらボランティア活動を続けましょう。

次に、分野によってはボランティア活動を行う際に任意保険へ加入することを健康面への配慮と併せてご提案します。屋外で活動をしていて不意なタイミングで怪我をする可能性もゼロではありませんので、仲間と一緒にもしもの場合も適切な対応が取れるように、保険へ加入しておいたり、持病などがある場合はすぐに対応してもらえるように周囲へ共有しながら活動の場を整えましょう。

最後に、ボランティア活動によってお金が支払われる有償の場合もあれば、無償でのボランティアまで団体や活動によって仕組みが異なります。金銭問題は金額の大小に関わらず、後々のトラブル源にもなりやすいものです。有償、無償の線引きは事前に確認の上、気持ちよくボランティアに取り組める明瞭な約束を交わしておきましょう。

 

シニアライフの生きがいとして、ボランティア活動を

今回のコラムでは、シニアライフの生きがい・やりがいに繋がるボランティアについて取り上げました。
実際、何らかのボランティア活動を始めたいと思った際には、ボランティアの運営団体を調べて問合せてみてくださいね
すでに運営体制等のルールが整えられている団体であれば、比較的安心して参加することができるのではないでしょうか。

既に運営されているボランティア団体で学んだ後は、仕組みや運営体制などを参考にした上で、仲間を募って自分の地域でのボランティア活動を立ち上げてみても良いかもしれませんね。仕事を引退した後も、社会の一員として生きがいを感じられる活躍の場は溢れています。

お金のためだけに働く必要がなくなるシニアライフこそ、生きがいの場づくりにボランティア活動を視野に入れてみてくださいね。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
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