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シニアライフの見守り・安否確認サービスの種類について〜50代からの終活〜

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50代からの終活と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしているコラムについて。今回は、お一人様シニアライフで知っておきたい安否確認に関するサービスをご紹介します。

「孤独死」の話題が注目を集めて以降、高齢者世帯の安否を確認するサービスが充実しています。離れて暮らす両親の見守りを考えるのみならず、自分自身のシニアライフを考えるにあたって「安否確認サービスへ登録するための資金を備えておきたい」という方も少なくありません。

安否確認と一言にいっても様々なサービスがありますので、これを機にライフスタイルに沿ったサービスを探してみてくださいね。

見守り・安否確認サービスの主なタイプ

様々な形のある見守り・安否確認に関するサービスですが、今回のコラムでは7つのタイプにサービスを分類して、主な特徴をご紹介します。

・訪問型
・コミュニケーション型
・通報(緊急ボタン)型
・自動通知型
・センサー検知型
・カメラ型

次の章から、各種見守りサービスの特徴を詳しく解説いたしますね。

訪問型

見守り・安否確認サービスと言えば、真っ先に訪問型を連想される方も多いことかと思います。

訪問型サービスは名前の通り、専門スタッフが高齢者宅を定期的に訪問することで見守り・安否確認を行うサービスです。訪問時にスタッフは食事や体調の状況など会話を通じて近況を聞いて記録を取り、離れて暮らす家族へ訪問記録を伝えることで、健康状態を把握する役割を担います。

見守り・安否確認を専門とした業者もありますが、郵便局や電気・水道会社等が提供する訪問サービスが高い認知度を誇っています。なぜならこのような業界では日頃から管轄エリアでの見回りを行っているため、地域との関わりが深いスタッフが働いているからです。土地勘のあるスタッフが巡回することで、地域の情報を伝えてもらったり、犯罪を防止したりと地域に根ざしたスタッフならではの幅広い効果が期待できそうなところですね。

但し、専門スタッフが実際に足を運んでコミュニケーションを図るサービスのため、費用面で言うと遠隔からの見守りサービスと比較すると割高な相場となっています。見守り・安否確認について、人を介した対応を求める方にオススメのサービスです。ちなみに訪問型のサービスでは、契約時に同グループの制度への会員入会を求められる場合がございます。また、緊急時の対応について、すぐに対応してもらえるタイプと定期的なタイミングでの訪問に限られるタイプなど、サービスによって形態が異なりますので予め確認しておきましょう。

コミュニケーション型

次にコミュニケーション型の見守り・安否確認サービスについて。コミュニケーション型と呼ばれるサービスは、訪問する方法以外で対象者との連絡を図る種類の総称です。訪問以外のコミュニケーションということで、主に電話やメールのやりとりなどで連絡が取られています。

わざわざ訪ねて来られると気を使うけれど、定期的に人から連絡を貰えることが嬉しい
難しい機械は苦手だけれど、電話くらいなら連絡を取れる

そんなシニア世帯に選ばれている見守りサービスの一種です。
但し、本人の連絡先の他に「緊急時連絡先(家族や親戚など)」を伝えないと契約自体を引き受けてもらえない場合がございます。おひとりさま世帯で身内、ご親族に頼れない状況の方は、緊急連絡先についての注意が必要です。このような場合の緊急時の連絡先(対応先)として登録を受け入れている団体もありますので、併せてご検討くださいね。


通報(緊急ボタン)型

通報型とは、その名のとおり何かあったときに通報ボタン(緊急ボタン)を押すことですぐに助けを呼べる環境を整えておけるサービスです。

ひとり暮らしで突然体調が悪くなったとき、誰かに気づいてもらうため
緊急時、すばやく医療従事者に繋いでもらいたいため

通報型のサービスは、専用機器を自宅に設置することですばやく通報が行える環境を提供しています。緊急ボタンを押すことでナースコールとして看護師へつながったり、必要に応じて救急の係員が手配される体制が構築されています。また、自宅のどこかに設置するだけでなく、首からさげるベンダント型の非常ボタンを選ぶこともできるので、自宅内で体調が悪くなっても気づいてくれる家族がいないお一人世帯の方、そのご家族から選ばれています。

自動通知型

自動通知型のサービスについては、家電のコマーシャルでご覧になった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家電を使用する、電話に出るなど、その人の生活にとって欠かせない電化製品について、通知機能が備わることで「家電を使用しました」と離れて暮らす家族へ通知が行く仕組みです。

電気ポットに通知機能がついていれば、食後のお茶を淹れたタイミングで家族への通知が送られます。一方で毎日ポットを使った通知が来ているのに「今日は一日も通知が来ないな」ということであれば、家族が連絡を取ったり、自宅へ様子を見に行く行動へ繋がります。このようにいつもの習慣と異なる状況を知ることで、異変を早期に察知できるサービスとして位置づけられています。

センサー検知型

センサー検知型とは、高齢者の自宅にセンサーを設置して、人の動きや温度を感知することで異常がないか機械が見守るサービスです。

訪問の人とコミュニケーションを取るのは苦手
機械を自分で操作できない
ただ生活しているだけで見守りに繋がる形が良い

そんな方に選ばれている見守りサービスの一つです。例えば室内に設置されたセンサーが住人の動きや部屋の温度などを感知し、家族がスマホで動きを見ることができるシステムもございます。また、今どの部屋にいるのか、トイレに何回行ったかなどの行動・生活パターンを把握するようなシステムを導入することも可能です。

カメラ型

カメラ型とは、センサー型と似たタイプの見守り・安否確認サービスの一種です。

名前の通り、室内に設置されたカメラから画像や映像が送られて、家族が安否確認を行うことができるシステムです。シニア世代のみならず、ペットや離れた部屋の赤ちゃんの見守りに利用している家庭もあるようですね。

いつもと異なる時間にドアが開いた時など、いつもの行動パターンと異なる動きがあった時には、動きを検知して通知を送る設定などもあるため、深夜の徘徊に気づくための体制としても導入されています。

生活や行動パターンに応じた見守りサービスの導入を

ここまで、安否確認や見守り関連で主なサービスについてご紹介してまいりました。
ご覧になってお分かりの通り、住人の生活や行動パターンによって、頼れる見守り・安否確認も種類が異なるところです。
また、お一人様シニアライフの場合は離れた家族に安否を知らせることよりも、万が一の場合に相応しい関係機関、例えば病院や介護士さん等へ速やかに連絡が行き渡る体制を整えておくことの優先度が高いものです。見守りを受けられることは”もしも”の安心がある一方で、プライベートの領域が他人の目に触れてしまい、ストレスに繋がる可能性もゼロではありません。

「日々の生活のなかで、どのような方法で見守りを受けたいか」
「いつ、誰に、どんな手段で安否を知らせたいか」

といった視点で、生活や行動のパターンに応じた見守りサービスをご検討くださいね。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
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