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介護保険サービスにおける要支援・要介護とは?

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シニアライフのための備えを作るにあたって知っておきたい、介護保険サービスについて。そもそも要支援・要介護、要介護1、2といったステージ分けなど「聞いたことはあるけれど、詳しくわからない」という方も多いのではないでしょうか。介護保険サービスを受けながらシニアライフを送る将来の可能性を知っておくため、今回のコラムでは「介護保険サービスにおける要支援・要介護とは?」というテーマでご紹介します。

まずはじめに公的制度としての介護保険サービスを利用する場合、要支援や要介護の認定を受ける必要があります。要支援や要介護認定とは「どの程度の支援・介護を必要とする心身の状態であるか」を示す指標であり、身体の状態や認知症の有無などから客観的に評価されます。

つまり、要支援や要介護を示す指標は、介護の必要度合いを表す数字ということです。老後の資金計画を考えるにあたって、介護保険サービスを利用する可能性も欠かせない要素の一つです。この機会に「そもそも要支援と要介護の違いとは?」「一人での生活が困難になった時、どのように認定されたら公的サービスを受けられるのか」とシニアライフの備えを作る上の参考としてみてくださいね。

 

要支援と要介護の違い

要支援と要介護の違いについて、特徴的な条件を表すと下図のようになります。

こちらの表からも分かるとおり、

要支援とは、要介護状態になることを予防し、状態が悪化しないことを目的とする
要介護とは、日常生活を送るために必要な介護を提供することが目的

このような違いがあるとお考えください。

要支援・要介護認定のステージ

介護保険サービスを受けるにあたって「どの程度の支援・介護を必要とする心身の状態であるか」について客観的に評価されるとお伝えしました。この支援・介護に関する認定には、公的な制度としては7つの段階で評価されます。要支援・要介護の認定ステージについては、下表に示しましたので、御覧ください。

表をご覧になって分かるとおり、表の上から下の順で、つまり数字が大きくなるごとに支援や介護を要する範囲が多くなる流れとなっています。ちなみに「要支援1」の手前には「非該当」と判断される場合もあり、非該当の場合は介護支援サービスを受けるにあたって「公的な支援金は受けられない」こととなっています。非該当と判断された場合でも介護サービスを受けたい場合は、原則として全額自己負担でのサービス利用が必要となります。

要介護認定を受けるには

 

要介護認定を受けるには、介護者(介護を受ける人)が住んでいる市区町村の窓口で申請を行います。
認定を受けるにあたっての申請費用等は特に必要ありません

申請から判定までには、平均的に1〜2ヶ月の期間を要すると言われています。
そして、心身の状態は日々変化するものですので、認定結果には有効期限が定められています。

新規認定の場合の有効期限:6ヶ月
更新認定の場合の有効期限:12ヶ月

心身の状態が安定していれば期間が延長されることもありますが、更新の申請は必ず必要です。自動更新ではないので、注意しましょう。
要介護認定を受けるにあたっての手続き関連についての情報は、上記の通りです。

そして、シニアライフの資金計画にあたって最も気になる事は、介護認定に応じてどの程度の公的資金が支給されるかといった点ではないでしょうか。この支給金額には、今回ご紹介した「介護認定の段階」が影響します。要介護認定のステージごとにどの程度の公的資金が支給されるか、具体的なお金の話については、次回のコラムでご紹介してまいりますね。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
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