「自分が死ぬための準備」とか「遺言書を作成する」ということをイメージする人が多いと思われます。
このように、マイナスのイメージが強い終活という行動ですが、早い人ならば20代から終活をしているケースも少なくありません。
こちらでは、「終活」という言葉は知っていても、具体的に何をすれば良いのか分からないという人に向けて、終活の準備について詳しく紹介していきます。
終活の準備に最も必要なものは「自分の思い」であることを知る
「終活をしよう!」というと、「エンディングノート(終活ノート)を作成する」とか、「遺産相続で揉めないように弁護士に依頼して遺言書を作成する」といった行動を起こす人が非常に多いです。
これらの行動は終活をする上で間違っている行動ではなく、結果的にこのような行動を起こすことになります。
しかし、終活をする上で最も大切なのは「自分の思いをしっかりと持つ」ことです。
エンディングノートや遺言書の作成というのは、自分に万が一のことが起きた場合、または遺される家族に対した自分の思いを伝える方法としては最適です。
これらの行動はあくまでも「自分の思いを形に残すための行為」となりますので、最も重要なのは「自分の思い」をどのように考えるのかということです。
「自由に生きる!」というと、言葉では格好いいですが、自由に生きるためには責任や義務も発生するということを忘れてはいけません。
もしも、「周りの人に迷惑をかけても良いから自分勝手に人生を生きたい」と考えているのならば、そもそも終活をする必要がありません。
しかし、自分が自由に人生を謳歌して、さらに自分の周りの人たちにも迷惑をかけないで過ごしたいと考えているのならば、その思いを伝えたり自分の行動で示したりする必要があります。
そのための行動が「終活」と呼ばれる活動となっています。
いつ、何があっても問題ないように準備をすることが終活の基本
終活というのは、自分に何かあったときのための準備という要素が非常に強い活動です。
人生100年時代となって久しいですが、ある日突然、交通事故によって他界してしまう可能性もゼロではありません。
また、高齢になると病気によって意識不明になってしまうというケースも非常に高くなるので、そのような状態になってから当人しか知らない情報を周りで管理するということはとても難しくなります。
このような事態になっても、遺される家族に迷惑をかけないための行動がエンディングノートや遺言書の作成です。
エンディングノートの作成方法や遺言書にどのようなことを書けば良いのかということについては別の機会に紹介しますが、大事なのは「自分に、いつ何があっても問題がないように準備する」ということです。
勘違いしないでもらいたいのが、「自分はいつ何があっても心の準備が出来ているから大丈夫」ということではありません。
「心の準備」というのは、言い換えれば「周りから見ると何の行動も起こしていない」ということになります。
もちろん、何か行動を起こすためには心の準備が必要となりますが、終活の基本は「遺される人に対して自分の遺志を伝える」ということなので、何か形になるもので準備をすることを忘れないでください。
まとめ
もしものときの対策を完璧にしていれば、その心配をすることは皆無となりますので、残りの人生を有意義に過ごすことが出来ます。
自分が自分らしく最期まで生き続けるための行動が「終活」となりますので、後顧の憂いなく人生を楽しむために終活をしてください。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。
約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
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