【そもそも】ヒートショックの危険について
最近では冬を迎える度に、テレビや雑誌などのメディアでも度々特集を組まれるようになったヒートショック問題について。すでにご存知の方も多いと思いますが、そもそもヒートショックは、急激な温度変化が原因で生じる身体的な症状や影響を指す言葉です。日本では、暖かい部屋から寒い部屋へ移動した際に生じるものをヒートショックと呼ぶ場合が多いですが、
急激な温度上昇によるものを「熱ショック」
⇨寒い場所から、暖かい場所(暑い場所)へ移動した際に起こる現象
急激な温度低下によるものを「寒ショック」
⇨暖かい場所から、寒い場所へ移動した際に起こる現象
このように、厳密には温度変化の向きによって呼び分けられることもあり、対策も異なります。
熱ショックと寒ショックの代表例
多くの方が「ヒートショック」の症状として連想される「心臓の動きが不安定になること」や「それに伴って呼吸が不規則になること」は、厳密には”寒ショック”の症状ということです。反対に「急激に温度が上昇した時」に起こる熱ショックでは、熱中症に代表されるような症状が起こります。
代表的な熱ショックの症例
体温調節の失敗:
高温の場所から急に冷房の効いた場所に移動することで、体が適応する間もなく急激に体温が下がって身体症状があらわれること
熱中症: 高温多湿な環境での過度な体力活動や長時間の滞在によって、体温が異常に上昇することで起こる、めまいや吐き気、失神などの身体症状
ヒートショック予防に繋がる、「二重窓」って?
寒ショック、熱ショックとも、体の温度調節機能が急激な環境の変化に適応する時間がない場合に起こりやすいとされています。
よって、室内の温度を一定に保つことで寒ショックだけでなく”熱ショック”のトラブルも予防できることがご理解いただけたでしょうか。
ヒートショックの予防に繋がる二重窓の仕組み
二重窓とは、2つのガラスパネルが1つの窓枠内に配置された窓のことを指します。二重にパネルが配置されていることにより外側の窓ガラス(外窓)と内側の窓ガラス(内窓)の間に空気やガスが閉じ込められることで、外気が室内へ及ぼす影響を緩和し、暖熱(冬場は外の冷気を防ぎ暖気を逃さず、夏場は熱い外気をなるべく遮断し、室内の冷気を逃さないこと)の効果を及ぼします。
他にも色々、二重窓リフォームのメリット
そして、自宅を二重窓へリフォームしておくことのメリットは、ヒートショックの予防だけに留まりません。長寿時代、長く暮らす予定の住まいは、二重窓へリフォームすることによって、下記のようなメリットを期待できます。
①長期視点では、光熱費削減&投資にも繋がる
電気代や燃料費など軒並み高騰する昨今、日々の光熱費の削減は生活費を抑えることに直結します。その点、断熱効果の高い住まいの場合、暖房や冷房の効きが良いと、その分の光熱費は下がる見込みが高いです。
②断熱が施された住まいは、資産価値もUP
また、二重窓の取り付けは、住宅の資産価値を向上させる一因となります。また、耐久性が高く、長期間にわたって安心して利用できるため、適切な窓の設備を選ぶことで、将来のメンテナンス費用を抑える効果も期待できるのでしょう。
③温度を保つだけじゃない、健やかな暮らしへの影響
二重窓の場合、外部の窓ガラスが紫外線を遮断するため、一般的な単層の窓と比べて、室内への紫外線の透過を抑制できます。よって、肌への刺激が抑えられるだけでなく、室内の家具や床などの保護にも繋がります。
また、窓の中に空気の層があることで、熱だけでなく屋外の音の影響も緩和できるのが二重窓の特徴です。騒音はストレスや睡眠の妨げになることがありますが、二重窓へリフォームすることで外部からの騒音を軽減する効果が期待できますね。
④防犯&エコ機能を果たせる可能性も
二重窓へのリフォームによって熱効率が高まることで、エネルギーの無駄を削減し、地球環境に配慮したエコな生活を送る一助にもなるでしょう。
また、防犯面での機能性でみると、外側の窓が割られても内側の窓が残るため、セキュリティが向上します。
二重窓リフォームの際は、補助制度を要チェック
健康寿命を支える住空間の快適性向上に直結し、他にも省エネや建物の価値向上など各種メリットが期待できる二重窓の設置。多くのメリットが期待できるからこそ、政府や自治体も、二重窓設置のリフォームに対してさまざまな補助金を交付しています。
利用できる補助金、助成事業にはいくつかの種類があり、併用できる場合もあるため、リフォームの際は必ずチェックしておきたいところ。
二重窓の取り付けにあたっては専門業者による施工が必要です。その際に、業者さんから補助金や助成事業についてもアドバイスを求めると良いでしょう。
二重窓へのリフォーム補助金の交付を受けるにあたっては、着工前に申請が必要なものや、指定事業者による確認が必要な場合、完了報告が必要な場合など各種条件が定められていることが一般的です。
また、補助金には年度ごとの予算や件数の上限、申請期間が定められているため、二重窓へのリフォームを検討の場合は、新年度の早いうちに業者さんへ相談の上、申請を行うと良いでしょう。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。
約5000人の保険コンサルティング実務経験から
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