「エンディングノートを書いたものの、どこに保管すればいいのかわからない」
「安全に保管する方法を知りたい」
「家族に見られたくないけれど、死後に見つけてほしい」
このように、エンディングノートの保管場所や保管方法に悩んでいる方は多くいらっしゃいます。生前のうちは家族に見つかってほしくないけれど、死後に見つからないままなのは困ると考えると、どこに置くか決めることは難しいものです。
また、書いて間もなくは覚えていても、やがて物忘れが進んでいってしまうと、書いたご本人がどこにエンディングノートを置いたのか思い出せないケースも十分に起こりえます。そこで、エンディングノートをどこに置けばいいのか、家族に見つけてもらうための工夫をご紹介します。
エンディングノートの保管方法に気をつけよう
エンディングノートは、病気や介護や死亡などの時に家族や友人に意思を伝えるツールです。
エンディングノートには希望する介護や医療のこと、そして葬儀やお墓など、周囲の人々にいざという時に伝えたい情報が詰まっている大切なものです。
そのため、エンディングノートの保管先を考える事は重要となります。
また、エンディングノートがあることはご家族や信頼できるご友人に伝えておくこともポイントです。
エンディングノートでおすすめの保管場所や、保管をする際のコツを知っておけば、万が一ご自身が保管場所を忘れてしまったり、突然の病気や事故によって命を落とすことがあったりしても、すみやかに意思を伝える事が可能になります。
エンディングノートのおすすめ保管場所
エンディングノートの保管におすすめの場所をご紹介します。大切なのは、簡単に盗難されない場所であり、できるだけわかりやすいところに置いておくことです。
家族が知っている金庫
定番の保管場所は家族が存在を知っている金庫です。金庫の中に保管していると知らせておけば、ご自身に万が一の事態が起きても、すぐに発見してもらえます。
ただし、金庫の解除番号がわからないと、いざという時に金庫を開けられない事態も十分にあります。その際は、信頼できる家族に番号を伝えておくことや、金庫を開ける番号など重要な情報を書き込んだ2冊目のエンディングノートを別に備えるといった方法がおすすめです。
エンディングノートアプリ
WEBのエンディングノートの「エルノート」アプリなら、普段から持ち歩く携帯やスマートフォンから記入や変更が可能なので、最新の情報や気持ちをすみやかに家族に伝える事ができます。
情報を伝えておきたい家族や友人など事前に登録した人へ、エルノートに記入した内容を、PDF化して送信してくれるサービスもあります。
自宅保管での紛失のリスクや自宅に行って探してもらう手間が少なくなります。
携帯やスマートフォンの紛失での個人情報漏洩を防ぐためにも、携帯やスマートフォンにパスワードをかけておく事は当然ですが、WEBエンディングノートには、金庫の番号や通帳の暗証番号などの個人情報の記載は控えて、葬儀のことや介護、医療についてなど、金融資産以外の情報だけを書いておく事も出来ます。
エルノート https://w-lnote.com
エンディングノートの保管サービス
近年では、各自治体でエンディングノートの保管サービスを行っている所もあります。紛失を防ぐことができるメリットがあり、また、生前に家族に記載した内容を見られる心配もありません。
しかし、環境が変わったり、気持ちが変わった場合にすぐに変更や修正ができません。介護や医療についての記載は、エンディングノートの中身を家族が確認できない可能性があるため、生前の希望は別のノートに記録して、家族がすぐに見つけられる場に置くか、事前にノートのコピーを渡しておくなど工夫してみましょう。
エンディングノートを保管する際の注意点
エンディングノートを自宅に保管する際は、いざという事態に備えて家族に見つけてもらったうえ、きちんと内容を読んでもらう工夫が必要です。
保管で気を付けたい注意点をご紹介します。
湿気や日焼けに注意
エンディングノートは紙のため、湿気や日焼けによってインクがにじんだり、文字が薄くなったりする可能性があります。
特にノートを作ってから年数が経過するほど、ノートの経年劣化が進んでしまうため、できるだけ湿気と紫外線の影響を受けにくい場所に保管しましょう。もし金庫に入れる場合も湿気がこもりやすい部屋を避けることがポイントです。
保管場所を書いたメモをカバンなどに入れておく
エンディングノートを見つけてもらうための工夫として、ノートの場所を記したメモを普段使っているカバンや健康保険証と一緒にしておく、書斎の机の引き出しなどわかりやすいところに入れておきましょう。
エンディングノートそのものを持ち運ぶ必要がなく、カバンなど家族がすぐ見るような身近なものに入れておけば、いざという時にすみやかに見つけてもらいやすくなります。
デジタルだけでなく紙にも残す
最近はエンディングノートをパソコンで保管する方もいます。しかし、パソコンのログインはパスワードがあるので、家族が見れない可能性が高いです。
だからこそ、デジタルデータだけでなく、紙に印刷したものを用意して家族に渡しておきましょう。
万が一パソコンが破損したり、紙のエンディングノートを紛失したりしても、どちらか一方が残ることで、家族に意思が伝わる可能性が高まります。
まとめ
エンディングノートは書き上げたあと、もしもの時に家族や友人や介護者などに伝わる事が大切です。
万が一の紛失に備えて、2冊目のエンディングノートを用意したり、デジタル版のエンディングノートと一緒に管理したりと、ご自身のスタイルで安全にノートを管理しましょう。
投稿者プロフィール

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一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。
約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。
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