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親の住まいと終活、相続⑤ 空き家の仏壇や位牌はどうやって管理・処分する?

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近年、少子高齢化や人口減少により、地方の空き家が増加しています。そんな空き家問題の1つが、残されたお仏壇や位牌の処分です。お仏壇が残っているため、なかなか空き家を売却できないとお困りの方もいます。

この記事では空き家に残されたお仏壇の処分方法や、位牌の魂抜き、開眼供養についてご説明します。

お仏壇の処分の方法とは?

実家のお仏壇を引き取りたくても、仏間や設置スペースがないなどの事情があるご家庭が増えています。

お仏壇や位牌は複数の処分方法があるため、状況や希望に合わせて適切なものを選びましょう。

菩提寺に相談する

菩提寺があれば、お寺にお仏壇を処分してもらえることがあります。お寺では供養のあとにお仏壇や位牌を焼却処分するお焚き上げがあります。

お仏壇には魂が宿るという考えのもと、僧侶に読経を依頼してご先祖様の魂をお仏壇から抜いていただく閉眼供養を行います。

その後に、別のお仏壇に移動することが開眼供養です。しかし、近年では環境問題などの理由から、お焚き上げをせず供養のみを承っているお寺もあります。まずは菩提寺にお仏壇を引き取ってもらえるか聞いてみましょう。

仏壇・仏具店に処分を依頼する

菩提寺がない方は、仏壇・仏具店に処分を相談しましょう。処分費用を支払うことで、きちんと供養したうえでお仏壇を処分してもらえます。

費用相場はお店によって異なりますが、平均5~8万円ですべてお任せできます。菩提寺に依頼するよりは高額になりますが、菩提寺がない方でもしっかりと閉眼供養をお願いできます。

自治体から回収してもらう

費用や手間をかけずにお仏壇を処分する方法として、自治体に回収してもらう方法があります。

自治体に粗大ごみとして回収してもらえるかは、住んでいる地域で異なります。場合によってはお仏壇を解体する必要があるため、精神的に抵抗があり処分ができない方もいらっしゃいます。

いずれにしろ、僧侶の方による閉眼供養はできるだけ執り行いましょう。お仏壇自体は不用品になってもご先祖様を供養していた大切な場です。

ぞんざいに扱わずに、供養を依頼したあとに、自治体が提示する方法で処分してください。

リサイクル業者に引き取ってもらう

自治体で回収がむずかしい場合は、リサイクル業者に引き取ってもらう方法があります。閉眼供養が済んだら、お仏壇の回収を行っている業者に申し込みしましょう。

自力では外に運び出せない大型なお仏壇も、業者が外まで運び出して処分してくれるため、自治体の指定の場まで持ち運べない方にもおすすめです。

位牌の魂抜きと開眼供養について

お仏壇に保管していた位牌も、しっかりと供養したうえで手放すか、今住んでいる家に持っていくのか判断しましょう。

位牌もお仏壇と同じく、菩提寺に閉眼供養を依頼して魂を抜きましょう。

基本的にお仏壇と一緒に、菩提寺や仏壇・仏具店に依頼して、お焚き上げをしてもらう方法がおすすめです。また、位牌が古くなっている、傷んでいる場合は、作り替える方法があります。

古い位牌はお焚き上げしてもらい、新しく菩提寺に開眼供養を依頼しましょう。

お仏壇を処分する際の注意点

お仏壇を処分する際は、事前にチェックしたいポイントがあります。

個人で判断せずに、ご先祖様を祀っていたお仏壇に感謝しつつ、正しい方法で処分しましょう。

引き出しの中を確認する

お仏壇の引き出しには、ろうそくや線香などの道具のほかに、現金や有価証券、印鑑といった重要な書類を保管している方もいます。

このような重要なものが入っていないか、処分する前に必ず調べておきましょう。

もし遺産相続に関するものが見つかったら、必ず相続人同士で相談のうえ相続や管理方法を決めることがトラブル防止につながります。

兄弟や親戚の理解を得る

お仏壇や位牌は、兄弟の遺族や親戚などにとっても、大切な物であり故人を思い出すことができる場です。そのため、お仏壇や位牌の処分は故人で判断せずに、前もって兄弟や親戚に相談しましょう、

空き家になった実家でお仏壇を長期的に放置はできないことを説明して、理解を得ることが大切です。空き家の放置は、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別処置法(空家対策特別措置法)」に違反する可能性が出てきます

周囲に危険性が及ぶ可能性がある場合や、景観を損なうなど認定された家は持ち主が片づけ、解体する義務があります。

そのため実家を片付けずに長時間放置せず、使用していない不用品や家具、家財道具は適切な方法で手放す必要があるのです。お仏壇や位牌も、住んでいる方がいない状況で放置し続けることはできないと説明しましょう。

宗教や宗派ごとのルールを確認する

宗派によって、お仏壇の処分方法は異なります。閉眼供養のやり方も違いがあるため、まずは実家の宗派を調べておきましょう。

たとえば浄土真宗では、位牌に故人がご先祖様の魂が宿る考えではありません。そのため位牌を作らないことが多く、基本的に魂抜きはしません。

また、仏教に限らず神道やキリスト教など宗教によって、空き家に残されたご先祖様にまつわる物はさまざまあります。

まとめ

空き家にあるお仏壇や位牌は、しっかりと閉眼供養(魂抜き)をしたうえで、業者に引き取ってもらうかお焚き上げをしてもらう処分方法が定番です。

菩提寺があればスムーズに依頼できますが、そうでなければ仏壇・仏具の専門店や供養業者に処分を依頼することも可能です。

これまで実家にあったお仏壇を引き継ぐ場合は、コンパクトなミニ仏壇を新しく購入して家に設置する方法があります。

魂が宿ったお仏壇に感謝しつつ、宗派や宗教に沿った正しい方法で処分しましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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