健康寿命 終活 認知症

知っておきたい!健康寿命と口内環境 〜50代からの終活〜

更新日:

「50代からの終活」と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしている、こちらのコラムシリーズ。なかでも終活を考えるうえで多くの方が気にされるテーマの一つが健康寿命について。せっかく長生きするならば健康な状態を維持しつつシニアライフを謳歌したいと思うものですよね。

そして、健康寿命を考える上で特に注目を集めるテーマの一つが「認知症問題」です。兼ねてからご紹介しているとおり、2020年の統計結果では、65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人と報告されており、割合でみれば6人に1人が認知症有病者と報告されており、歳を重ねる上で誰にとっても遠くない存在となっています。

このような社会の中で、今回のコラムでは日進月歩で研究が進んでいる「健康寿命と口内環境」の関係についてご紹介します。
筋トレと同じく口内環境の改善も一日にして成らず。
丈夫な歯と口内環境が揃っているうちから、良い口内環境を保つ習慣づくりを始めていきましょう。

 

口内環境の研究から分かった、認知症との関係

50歳以上の約80%がかかっていると言われる歯周病ですが、近年、歯周病と認知症の関連が注目を集めています。

2020年九州大学を中心とした研究チームの研究によると、歯周病菌が体内に侵入することで、認知症の原因物質が脳に蓄積し、記憶障害が起きる関係性があるといった点が解明されました。

そもそも認知症にもいくつかのタイプがあるのですが、認知症のうち約7割を占めるタイプがアルツハイマー型認知症。このアルツハイマー型認知症は、「アミロイドβ」など異常なタンパク質が脳内に少しずつ蓄積することで発症するといわれています。

そして、近年の研究により、このアミロイドβが脳へ蓄積する速度を早めている存在が歯周病菌であると明らかになったのです。

よって、歯周病の治療や予防は認知症の発症や進行を遅らせる効果があると注目されているのです。
また歯周病を予防して口内環境を整えることの効果は認知症発症予防のためだけに留まりません。

口内環境と健康のつながりを理解して、元気な歯があるうちから健康なお口と歯の維持につとめましょう。

 

認知症予防にも繋がる歯周病対策

1)生活習慣を見直すこと

 

歯周病に限らず、疲れやストレスを溜め続ける生活や喫煙などの習慣は、身体の免疫力を下げて細菌に感染しやすい状況につながります。

歯周病菌に負けない体作りのため、

・バランスのとれた食事

・とくに抗酸化作用、血行をよくするビタミン豊富な食品

を意識して積極的に摂取しましょう。

また、喫煙や飲酒の習慣は免疫力の維持にはたらくビタミンCを破壊すると言われています。

アルコールやたばこ等の嗜好品は、ほどほどに楽しむこと望ましいでしょう。

規則正しい生活と適度な運動で免疫力を高めることで歯周病菌に負けない身体を整えましょう。

 

2)歯ブラシはこまめの交換を

続いて、ご存知のとおり歯周病対策には適切な歯磨きも欠かせない習慣です。

歯ブラシは、

・すみずみまで毛先が当たるようヘッドが小さめのもの

・毛先は歯垢を落としやすい、ある程度硬さがあるもの

を選ぶと良いでしょう。

なお、毛先が開いてしまった歯ブラシは歯垢を落とす能力が劣るので使い続けてはいけません。

見た目に変化はなくても、1ヶ月に1度は歯ブラシを交換しましょう

 

3)4ヶ月〜年1回は歯科検診へ

 

「虫歯になったら歯医者さんへ」といった常識は過去のもの。
虫歯になるまえの予防として、最低でも4ヶ月〜1年に一回は歯医者さんで定期検診することが、健康な歯を残すシニアライフにつながります。

歯医者さんでの定期検診では

・歯磨きが適切にできているか
・虫歯ができていないか
・歯周病が進行していないか
・噛み合わせや顎に異常がないか
・入れ歯や金具などの調整
・舌や粘膜、唾液などの異常がないか

といったように、セルフケアでは見えない、分からない範囲まで口内環境を丁寧にチェックしてもらいます。

シニア世代の口内環境に関する研究結果によると、

80歳の時点で残っている歯の本数は、

◎定期検診の習慣があった人で平均15.7本
◎歯が痛くなったときだけ治療を受けた人で平均6.8本

といった調査結果も報告されています。

歯が痛くなったときだけ歯医者へ行っていた人と、歯医者での定期検診の習慣があった人では、
80歳時点で歯が残っている本数に約2倍ちかくの差異があるということですね。

身体のチェックと共に、口内環境の検診を受けましょう

健康シニアライフを送る上で欠かせない「口内環境のケア」
健康な歯が残っている50代のうちから、定期的に歯医者さんへ通う習慣をつけて、歯科医との信頼を築いておきましょう。

投稿者プロフィール

土屋福美子
土屋福美子
一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役

【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー

お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。

約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
あなたの心からの笑顔と実現力を引き出すライフナビゲーター。

-健康寿命, 終活, 認知症

Copyright© 包括あんしん協会 , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.