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ペットと一緒に入居できる「ペット可老人ホーム」って?

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「家族の一員であるペットと、最後まで一緒にいたい」
「自分が亡くなった後もペットが安心できる環境で暮らしてほしい」

このような悩みに寄り添う方法が、ペットと一緒に入居できる「ペット可老人ホーム」を利用することです。ペットと一緒に住める老人ホームや施設は全国に増えており、入居した後も共に生活を送れるため、老人ホームに入居しても大切なペットと離れる心配がありません。

そこでこの記事では、ペット可老人ホームを利用するメリットや注意点、老人ホームを探す方法などを解説します。

近年ペット可の老人ホームが増えている

ペット可の老人ホームは、名前のとおり今一緒に暮らしているペットと入居できる場所です。

自宅と同じようなマンションタイプや、介護サービス付きのシニア向け住宅などは、ペットと一緒に入居できる施設が全国にあります。

入居中もペットがそばにいる安心感がある

入居後にプロによる介護やサポートを受けつつも、自宅と同じようにペットと生活できる環境は安心感があります。入居は新しい環境に慣れるまで、何かと精神的な負担がかかります。

しかし、大切なペットが常にそばにいれば実家を離れる不安も安らぎ、ご自身のパートナーとして嬉しい時も悲しい時もずっと寄り添ってくれます。

老人ホームや施設の入居は、第3の人生の新しい門出です。新しい環境に身を置く方にとって、ずっと一緒に暮らしていたペットが隣にいることはとても心強く、安らぎの日々を送るきっかけになります。

ペットの最期を看取れる

ペットと一緒に入居すれば、ペットの最期を看取ることも可能です。里親に出したり遠方の家族に預けたりすれば、なかなか会いたくても会いにいく機会は少ないものです。

特に年齢を重ねるごとに外出が困難になるからこそ、大切なペットに会える日は減ってしまいます。しかし、老人ホームで共に暮らしていればペットの成長や最期を看取ることもできるのです。

「ペットと最期まで一緒にいられなかったことが心残りになってしまった」

「ペットのことを思い出して悲しみや苦しみを感じてしまう」

といった、大切なペットと離れ離れになったことに後悔する方は少なからずいらっしゃいます。

安全な施設の中で暮らしつつ、隣にはペットが変わらずそばにいるという環境は安心を得られると同時に、ペットの最期を看取るという飼い主として果たしたい責任を果たす方法です。

飼い主が先に亡くなっても施設が最期まで面倒を見る

飼い主が亡くなっても施設のスタッフが最期まで面倒を見てくれます。また、飼い主が認知症や病気でペットのお世話が困難になった場合も、ペット可老人ホームならお世話を任せられるため安心です。

ペットと離れたくないからと、一人暮らしを続けるシニアの方もいらっしゃいます。無自覚で認知症が進行すれば、ペットの健康や安全まで脅かされる可能性は十分にあります。

だからこそ、常にプロがそばにいる老人ホームで、サポートを受けながらペットと共に生活すれば、お互いが安全で快適に生活を続けられる点もメリットです。

動物と触れ合えるアニマルセラピーが人気

老人ホームではアニマルセラピーを導入しているところが多くあります。アニマルセラピーとは犬や猫などのペットと触れ合うと、癒しや元気につながるメンタルケアです。

ペット可老人ホームにペットと一緒に入居すれば、動物と触れ合える環境で心穏やかに日々を過ごせることでしょう。何より自分自身だけでなく、同じく入居している方々にもペットを可愛がってもらえます。

つまり、ペットと一緒に入居すること自体が、周囲の人々を癒して元気づける結果につながるのです。

ほかの多くの人々に愛してもらえる環境は、ペットにとっても飼い主にとっても多くのメリットがあります。

飼い主にトラブルが起きた際も、ほかのスタッフに助けてもらえたり、ペットに何かあったことをすぐに教えてもらえたり、ご自身がペットから離れている時間帯も安心です。

今大切なペットと暮らしており、近いうちに老人ホームに入居を検討しているのであれば、ぜひペット可老人ホームを探してみてはいかがでしょうか。

ペット可老人ホームを探す方法

ペット可老人ホームを探す方法は、インターネットが便利です。インターネットでは老人ホームや介護施設を調べられるサイトが充実しており、エリアで絞り込み検索ができます。

最寄りのペット可老人ホームを探すほか、他県の情報も得られます。ペット可老人ホームは東京都などの首都圏を中心に展開しています。

しかし、年々需要が高まっているため、今後各地域でペットと一緒に住める老人ホームや介護施設は増えていくと予想されます。

大切なペットと離れ離れにならず、プロのサポートを受けながら安心して暮らせる環境は、シニアライフをさらに豊かにしてくれることでしょう。

また、立地や費用だけで決めず、口コミなどの利用者の情報をチェックすることも大切です。事前に見学して、ペットが本当に住みやすい環境が整っているのか、清潔感や施設の広さなどを見ておくと安心です。

おわりに

ペットは心を癒して元気をもらえるだけでなく、家族同士のつながりが深まるきっかけにもなる存在です。つらい時もうれしい時も寄り添ってくれるペットと、最期までずっと一緒にいたい希望を叶える方法がペット可老人ホームです。

ペットを理由に、老人ホームや介護施設の入居を先送りにしている方も、ペット可の老人ホームであればずっと一緒に生活できます。第三の人生をペットと共に穏やかに過ごしてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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