生き方死に方の準備「自分も家族も一生困らないノート作り」
2016年12月7日水曜日、西武信用金庫池袋支店でワークショップを開催しました。
上智大学教授のアルフォンス・デーケンが、「死を見つめることは、生を最後までどう大切に生き抜くか、自分の生き方を問い直すことだ。」と、唱えています。
限りある「生」を充実させるために「死をみつめる事」「死の準備」「死を迎えるまでの老いの準備」が必要です。
理想はPPKでも現実はBNK
「PPKを知っている方はいますか?」との質問に、参加者の方から「ペン、パイナップル、・・・♪」と元気よく回答いただきました(笑)今年、流行語になったPPAPはこんなところにも登場です。
さて、PPKはパイナップル・・・ではなくPPKは老後の理想の在りとして、「Pはピン、Kはコロリで、ぴんぴんコロリ」です。
PPKと生きたい。逝きたい。とよく聞きます。健康で元気で病気で苦しむことなく、気づいたら死んでいる・・・という感じでしょうか。
ところが現実は、残念ながらBNKなのです。Bは病気・Nは認知・Kは介護で、BNKを経て多くの方は生きて逝く・・・ということになります。
PPKの理想に近づけるためには、BNKにならない準備、BNKになった場合の負担の軽減をする「死を迎えるまでの老いの準備」が必要で、そのツールとして「一生困らないノート作り」が役に立ちます。
困る事とは?リスクとは?
ノートを作る上で、どんなリスクがありどんな準備が必要かを個々が把握する必要があります。
それらを知るために、ハッピーエンディングカードを使って、参加者自身が「これから起こるリスク」について洗い出しました。
参加者の80%が「直前アタフタ系(まだまだ準備が足りない)」10%「うかばれない系(死んでも死にきれない)」10%「HappyEndeing系(なかなか考えている)」という結果となり、準備がまだまだ出来ていない人がほとんどでした。
参加者が備えたいリスクは、「お金」「延命治療」「連絡や伝言」についてが上位になりました。
もしも余命3ヶ月と宣告されたら
[voice icon="https://anshins.or.jp/wp-content/uploads/2016/08/ansapo-1.jpg" name="包括安心サポート大和" type="l"]あなたが自由に動けるのは、あと1ヶ月です。何をしたいですか?[/voice]
(参加者の答え)
「お世話になった人に会いに行く」
「家族と過ごす」
「ありがとうと御礼を言いに行く」
「悪い事をしたと謝りに行く」
「旅行をする」
[voice icon="https://anshins.or.jp/wp-content/uploads/2016/08/ansapo-1.jpg" name="包括安心サポート大和" type="l"]遺される大切な人にメッセージを書いてください。[/voice]
(参加者の答え)
「ありがとう」
「幸せだった」
「自分の幸せをみつけて、自分なりの生き方をみつけてください」
遺された方がこのメッセージを読んだらどんなに元気になるでしょうか。きっと一生涯元気が出る宝物となると思います。
この宝物を自分ノートの「エルノート」に保管し、もしも亡くなった時は、この宝物が大切な方へ確実にお届けできる「エルノート」の利用についてお話ししました。
終わりよければすべて良し
人はラストの感覚が記憶として残りそれが感情となるそうです。どういう事かと言うと、ラストが楽しければ最初や途中が苦しくても「楽しい」となります。人生の最期が「幸せ」と思えれば、「わたしの人生幸せだった」となるはずです。
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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