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散骨を希望する前に知っておきたい3つ

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ご存知のとおり、高齢社会、核家族化やおひとりさま世帯の増加に伴って、墓じまいの一環で遺骨をお墓に埋葬するのではなく、山や海などの自然に還すような「散骨」の形で遺骨を埋葬するスタイルが普及しはじめています。

特に海に囲まれた日本だからこそ、海洋散骨のサービスは注目も高く、自然葬の一つとしてサービスを提供する専門業者も増えつつあるところです。そこで、自身や家族の遺骨について、海への散骨を希望する場合において事前に知っておきたい要点を押さえておきましょう。

1)事業者選びにご注意を

家族から「あの世に行ったら、骨は海にまいてね〜」と言われているとの会話は珍しいものではありませんが、現在の日本の法律に則ると、散骨についてはグレーゾーンに位置付けられる点が多い問題です。なぜなら、日本では古くからご遺体を決まった場所に埋葬する葬送が主流だったため、散骨のような様式の葬送について、法律では想定されておらずカバーしきれていない点があるためです。

いわばグレーゾーンになっている散骨ですが、今のところ単独で散骨を行った遺族が「遺骨遺棄罪」に問われた例はありません。「節度を持って葬送の一つとして散骨が行われた場合、違法行為ではない」とわざわざ国による公式発表を行う必要に迫られるケースも起きたほど、新しい葬送の様式として物議を醸しているところです。

 

しかし、海や山など散骨場所に選ばれたところの住民にとっては、自分達の生活圏が散骨の人気スポットとして利用されることを心地よく思わずトラブルに発展する懸念があることも事実。そこで、自治体によっては独自の条例により散骨を禁止したり、散骨場所を限定している場合もあるのです。

 

だからこそ、地域ごとのルールを把握した上で、その土地で生活や仕事を営む方に迷惑にならない散骨の場所やルールを把握している専門業者を介して散骨することが望ましいですね。

・散骨を行う場所の条例を遵守している
・住民や漁業関係者の目の届かないところで散骨を行う配慮がある
・遺灰を入れた袋や献花等の備品においても、環境面に悪影響がないものを使用している

このような観点から、信頼できる業者かどうか、契約前にチェックしておきたいところですね。

2)自然相手の儀式と心得よう

散骨場所には、海や山など自然環境が選ばれることが一般的です。とても基本的なポイントではありますが、自然を相手にした葬送ということを理解しておきましょう。雨や風などの天候に左右されるため「散骨場所へ移動するための船が出せない」「散骨場所の山に登ることができない」と天候によって予定がキャンセルとなる可能性も想定しておきたいところです。

そして、海洋散骨を行う場合は、多くの場合船での移動を含むため、当然波の上で船が揺れる場合もございます。船酔いしやすい、高齢などの理由から足場の悪い環境での移動は危険が伴うような懸念もあるため、散骨に参加するご遺族の状況を踏まえ、自然をステージにした散骨へ安全にたどり着けるか、よく確認が必要ですね。

3)分骨は必要? 不要?

「散骨によって全ての遺灰を撒いてしまうのは寂しい、不安が残る」という方は、予め分骨したい意向を遺族と相談しておきましょう。繰り返しになりますが、散骨という葬送はまだまだ新しいスタイルで、遺族すべての方が十分に肯定的にとらえ、理解している様式ではない可能性も考えられます。

もしも故人の意向に従った散骨を選択した場合でも「遺骨を手元に置いて供養したかったのに・・・!」と親族から非難されるかもしれません。

多くの場合、遺骨を全て散骨しても、分骨の上で一部を手元に残しておいても、散骨に係る料金が上下することはありません。遺骨を散骨ですべて撒くか、分骨の上で一部を別の場所で埋葬するか、散骨を実施するために関係者でよく相談しておきたいところですね。

まとめ

散骨の機会を提供する事業者によっては、海洋散骨の機会を「シーセレモニー」と名付けて、故人を慈しむ法要のようにサービスを展開している場合もあります。クルーズ船の上で法要に相応しい食事が提供され会食しながら故人に思いを馳せる時間を過ごしたり、一周忌や三回忌のような節目に年忌法要クルーズで散骨場所を訪ねるサービスを提供している事業者もあるようです。

あえて海や山の散骨場所を指定する場合、その自然や地域にちなんだ故人様の思い出があるケースもあることでしょう。葬儀や納骨と同様に、どのような気持ちで散骨の儀式に立ち会いたいか、新しい様式とはいえ数々の事業者が散骨のサービスを展開している時代だからこそ、3つのポイントを押さえて選んでいきたいところです。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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