先日、今65歳の女性が、「あと私21年生きるのよ・・・」と話していました。それは平均寿命が女性は86歳だからです。
みなさんがよくこんな話をされていますが、でも実はこの女性があと何年生きるか・・・その確率はあと24年で平均寿命よりも3年も長いんです。
これは、平均余命といいいます。ある年齢の人がこれから生きる年数の期待値を生命表から計算したものです。
平均寿命は、生まれたばかりの0歳がこれから生きる年数。乳児期の病気のリスク、青年期の事故のリスクなど人は年々リスクを超えて生きていきますので、65歳の人は65年分のリスクを超えてきています。なので0歳の平均寿命よりも寿命は長くなります。
この女性はあと24年、約90歳まで生きれるなんて本当は「長生き万歳~!」とい両手を大きく振り上げたいのですが、残念ながらこれからの時代は「長生き万災・・・」です。このままでは・・・。
私たちは、これから未だかつて経験したことがない時代を生きることになります。この超高齢社会は、世界一です。そして諸外国に先駆けて高齢社会のTOPを走っていますので、諸外国でも例がありません。
私たちは一体これからどんな経験をして、どんな時代になるのでしょうか・・・
高齢化、長寿化で、3K(健康・お金・家族)が崩壊する時代がすぐそこに来ています。
病気、認知、介護の急増。老後は生活費の他にこの費用も莫大になりお金が困窮する人が増えます。
年齢を重ねるごとに認知症割合は増加します。90歳以上は6割、95歳以上は8割におよびます。
図1参照
寿命までに平均6年~10年心身の苦しみを伴うことになります。
本人も苦しいですが、家族や周囲の人も看護・介護の労力と精神的苦痛、そして収入の減少、医療費の支払いなど金銭的にも苦しい状態になります。
また核家族、単独世帯、少子化で家族がいない、家族の力と支えが得られない人達が増え、孤立、孤独問題が拡大しています。
とても暗い重い話になりましたが、いま何も準備しなければ、この状況は確実に訪れます。
でも準備をすることで、苦しみが緩やかになったり、苦しみを味合わないで最期まで生きていく事は可能だと私は思っています。
終活アドバイザー 大和 泰子
投稿者プロフィール
-
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
最新の投稿
- ペット終活2024年5月18日親がペットを飼育出来なくなったらどうなる?
- おひとりさま2024年4月19日飼主の死後に保健所はペットを引き取らない?ペットの安全を守るための準備をしよう
- おひとりさま2024年4月12日おひとりさまや高齢者がペットを飼えなくなる状況とは?
- おひとりさま2024年3月29日おひとりさまや高齢者がペットを飼いたい時に必要な準備とは?