29200日
これは、日本人の平均寿命を日にちで表した時の数値です。
現実には、自分の寿命がいつまで続くのかは誰にも分りません。
でも出来れば何歳まで生きていたいという希望はあるはずです。
「あなたは何歳まで生きたいですか?」
と私はクライアントに良く質問します。そんな質問をすると、何故か「何歳まで生きていたい」と明確に答えることができる人はいません。多くのクライアント様は
「いやいや長生きしたくない」
「私は長生き出来ないから」
と答えます。でもそんな人に限って長生きするんですけど(笑)
仮に私が「あなたは何歳まで生きたいですか?」といわれるなら。
「長生きしそうで怖いです」と答えます。
身体が機能しにくくなっても、心臓が無駄に強くて100歳くらいまで生きているイメージがあるからです。そして何よりひ孫が見たいという希望があるので、100歳を目指します。
日本の平均寿命
厚生労働省は2016年7月27日に「2015年における日本の平均寿命」を発表しました。
平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳。
男性の平均寿命も3年連続で80歳を超えています。
人生50年
戦前は平均寿命が「50歳」を超すことはなかったので、私が戦前の人間でしたらそろそろ寿命です。
そして戦後の1947年調査で、初めて男女とも平均寿命が50歳を超えましたので、わずか約70年で平均寿命が30歳以上伸びたことになります。
寿命が延伸していく事は、喜ばしいことだとは思いますが、多くの人が
「長生きしたくない・・・」
「長生きできない・・・」と答える心理には、
長生きしたら困ると考える人が多く、不安の裏返しだと思います。
昔は長生きは憧れであり、夢であったはずですが、実際に長寿が実現した現代は、
むしろ喜びよりも「幸せではない」と感じているようです。
これは人類史上いまだかつてない新たな問題が出現してきたと私は思っています。
この新たな問題について次回お話ししたいと思います。
終活アドバイザー 大和 泰子
投稿者プロフィール

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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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