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親の住まいと終活、相続② 親が住んでいた実家の活用方法

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親が住んでいた実家が空き家になっている場合、そのまま放置するのではなくぜひ活用してはいかがでしょうか?実家を空き家のまま放置することはさまざまな危険性があります。

そのため、実家を相続税対策や活用法がないか検討してみましょう。この記事では親が住んでいた実家を放置する危険性と、具体的な活用方法をご紹介します。

相続した実家を活用しよう

親が施設に入居した後や、亡くなった場合、実家をどう管理するのか、処分をするのか悩む方が多くいます。せっかく実家が残っているのなら、活用方法を考えてみましょう。

親が亡くなった場合は実家は誰が相続するのか、どうするべきか、相続人同士で話し合いが必要になります。特に不動産関係は大きなお金が動くため、トラブルの原因になりやすいものです。

もし相続人が1人であれはそのまま相続できますが、複数人いる場合は話し合いが求められます。親の持ち家に同居すると相続時に相続税の軽減につながる場合もあるため、親が存命のうちから相続対策として実家をどうするのか考えていくといいでしょう。

実家を空き家のまま放置する危険性

実家を空き家のまま放置することは、たくさんのデメリットと危険性があります。

デメリットを把握したうえで、適切な活用方法を考えてみましょう。

空き巣や不法投棄などのリスクが上がる

空き家を放置しておくと、空き巣や不法投棄などの犯罪行為の温床になる可能性があります。特に親が住んでいたままで片づけを終えていない家は、空き巣に狙われやすい物件です。また、不審者が入り込んで潜伏したり隠れ家にされたりする事もあります。人が住んでいないことで不用品を不法投棄されたり、放火をされたりするリスクもあります。

空き家は空き家のままにしておかず、再活用などの方法を検討しましょう。

固定資産税が上がる

2015年の法改正により、「空き家対策特別措置法」が施行されました。これにより、実家が「特定空家等」に該当すると固定資産税の評価減がなくなるので固定資産税が5倍や6倍などの高額になる可能性があるのです。

空き家対策特別措置法により、倒壊の危険性や衛生面、防犯面で問題を引き起こす恐れがある空き家に対して、持ち主が取り壊しや修繕を行う義務があります。

危険な空き家を放置しているとみなされると自治体の「特定空き家」に指定され、「住宅用地の特例」がなくなり、固定資産税の支払額もアップしてしまうのです。空き家のまま放置しないで、売却や賃貸などの活用によって節税につながるのです。

実家の活用方法

実家を活用する方法は、大きくわけて「貸し出す」「売る」「土地を活用する」3つの方法があります。

それぞれの具体例と、メリット、注意点についてご説明します。

戸建賃貸として貸す

戸建て賃貸として貸し出す方法があります。個人の住宅としての貸し出しの他にも地域のコミュニティの場として貸し出したり、民泊の業者に貸し出すなど、思い入れのある実家を取り壊したり手放したりする必要がないため、すぐに売却することは抵抗がある方におすすめです。

また、毎月賃貸収入が確保できるため、継続的な副収入につながります。誰も住んでいないよりも、家屋は人がいる状態の方が劣化も食い止められます。

いつか実家に戻って暮らそうと考えている方も、賃貸であれば廃屋になっておらずスムーズに引っ越しできます。ただし入居者がいなければ収入がないというデメリットもあります。

リフォームやリノベーションが必要になることもあり、大規模なリフォームになればローンの返済に苦労する可能性もあります。そのため、実家の状態によって慎重に検討しましょう。

売却する

実家を売却する方法も1つの活用方法です。

相続により取得した空き家の売却に係る譲渡所得は、「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」により、空き家の売却も3000万円の控除が出来ます。

そのため、以前と比べて空き家の売却時に支払う税金の負担が軽減されました。ただし相続開始から3年目の年末までに売却するなど、特定の条件を満たしている必要があります。

売却してしまえば、その後に実家の空き家を管理する必要がないため、継続的な維持管理費用の負担をなくしたい方や、実家に戻る予定がない方におすすめです。

取り壊して土地活用する

特定空家に指定されてしまった実家の場合は、建物を取り壊して土地そのものを活用する方法もあります。土地が残れば、先祖代々から続いている思い入れのある土地を守り続けられます。

更地にすれば放火や空き巣、倒壊などによる近隣への迷惑をかける事がなくなります。メンテナンスも楽になるため、遠方に住んでいる方も安心です。

地域によっては土地をそのまま貸したり売却したりするのも良いでしょう。土地活用は駐車場や、新しくアパートなどを建設する方法もあります。

地域によっては、自治体から解体費用の補助金を受け取れる「空き家解体補助金制度」を利用できます。制度を利用すれば、最大で費用の半分を負担してくれる可能性があるため、対象になるか調べてみましょう。

まとめ

実家の空き家は放置すると、放火や空き巣などの犯罪に巻き込まれるリスクや、倒壊によって隣家に迷惑をかけるなどさまざまなトラブルの原因になります。

親が残してくれた思い出の詰まった実家だからこそ、ご自身のライフスタイルや気持ちを大切にした活用方法を考えてみましょう。実家を残して活用する賃貸の方法もあります。

賃貸なら、将来実家に戻りたいときも便利です。

また、実家に住む予定がなければ売却を検討してみるのもいいでしょう。一定の条件を満たせば3000万円特別控除を受けられます。早めに実家の資産価値を把握したうえで、適切な方法を考えていきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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