50代からの終活と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしている連載ですが、今回は近頃少しずつ注目を高めている「デジタル終活」に関する話題をお届けします。
そもそも、デジタル終活って?
デジタル終活とは、スマートフォンやパソコン、デジタルカメラなどで扱った「デジタルデータ」について、生前のうちに取扱いの取り決めを作って、死後に備えて整理しておくことは「デジタル終活」と呼ばれ、この分野でのサービスも徐々に拡充されています。
家やお金、車のような持ち物(遺産)とは違って、質量としての形が見えないデジタルデータですが、そこには個人の生き様を記すような情報が詰まっているもの。
いざデジタル終活へ取り組む前に、今回のコラムでは「どのようなデータがデジタル終活の対象になり得るか?」といった内容についてご紹介したいと思います。
デジタル終活の対象になる主なもの
写真や動画、資料などのデータ全般
写真や動画のようなデータは、デジタル遺品としてあげられる筆頭の存在です。しかしこれだけに関わらず、パソコンやipadに残していた日記やイラストも故人のデジタル遺品の一部。また、その人が作成した資料や住所録のようなスマホやパソコンに入っているデータ、クラウド上に保管されているデータもデジタル遺品にあたります。
各種サービスのログイン情報
ショッピングサイトやネット銀行のように、ログインが必要となるWEBサービスのアカウント情報についても、SNSアカウントと同様にデジタル遺品に該当します。
SNSアカウント
Facebookやツイッター、LINEのようなSNSのアカウントもデジタル遺品に含まれます。
スマホ、パソコンのアプリ
動画や音楽、当人が更新していたブログ、登録していたアプリの有料サービスもデジタル遺品に該当します。特に定額制の有料アプリは利用停止の手続きを行わない限り自動更新制で費用が発生する場合がありますので、注意が必要です。
連絡先やメール
Eメールの内容やスマートフォン、パソコンに入っている連絡先情報などもデジタル遺品の一つです。
身の回りの「デジタル遺品予備軍」
上記のとおり身の回りのデジタルデータを列挙してみると「あれも、これも」と大切な情報へお気づきのことではないでしょうか。身の回りの「デジタル遺品予備軍」になり得るデータについては、段階的に情報をまとめる時間を取ることが望ましいですね。次のコラムでは、デジタル終活の進め方についてご紹介したいと思います!
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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