50代からの終活と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしているコラムシリーズ。これまでシニアライフにまつわる「お金」や「暮らしの困りごとサービス」を中心にご紹介してまいりましたが、今週からは「生きがい・楽しみ」にテーマを移してお届けしたいと思います。人生100年時代と言われる昨今、心身ともに健やかに過ごせる健康寿命を延ばしたいものですよね。そして「生きがいと楽しみ」の存在は、心身の健康のために欠かせないものです。シニアライフの生きがい、楽しみの中から今回のコラムでは毎日に彩りを与える「食」に焦点を絞りました。食のなかでも近頃、健康食材としての価値が再認識されている「たまご」についてです。健康を支える食材を美味しく楽しんで摂取するために、たまごについての役立つ話をチェックしてみてくださいね。
シニアライフこそ玉子を摂取したいワケ
健康寿命のために欠かせない食の存在。その中でも特にシニア世代にとって重視される栄養素の一つが「タンパク質」です。何故なら、人間の身体は加齢に伴い筋肉量が現象し、60代あたりを節目に筋肉の減少スピードはより加速すると言われています。今まで通りの暮らしをしていると筋肉が衰える一方なので、シニアライフでは食事と運動面から、筋肉の衰えを防ぐような習慣が求められるのです。
そして、筋肉量を維持するために欠かせない栄養素の代表的な存在がタンパク質です。タンパク質は、肉や魚、そして玉子に多く含まれる栄養素で、身体を作る材料となる存在です。このタンパク質が不足すると、筋肉が作られないだけでなく、感情を司る脳内物質が分泌されづらくなり、認知症やうつ症状をもたらすことも認められています。
身体を構成する要素として欠かせないタンパク質ですが、加齢に伴い食が細って食べられなくなる減少もしばしば。食欲が衰えると真っ先に「お肉や魚はたくさん食べたくないわ」とおっしゃるシニアの方々も少なくないというのです。特におひとりさまシニアライフでは「ひとり暮らしのためにわざわざ食事を用意するのが面倒」と簡単な麺類、丼ものだけで食事を済ませている結果、知らず識らずのうちにタンパク質が不足していて「食べているのに栄養失調」といった事態も少なくありません。
このようなシニア特有のお悩み解決のためにも、いま注目を集める食材の一つが「玉子」というわけです。玉子は栄養の完全体とも呼ばれるほど、人間の身体に必要な栄養素がほぼ含まれています。さらに、重さあたりでみると、肉や大豆、乳製品と比べてもタンパク質含有量が高い数値を示していて、タンパク質を効率よく摂取しやすい食材と言えますね。さらに、食べ安さも魅力の一つです。価格が安いことに加えて、口当たりも柔らかく、お肉のような胸焼けの心配もないので年齢を重ねても食べ続けやすい存在です。
しかし、玉子はコレステロール値が高いといって今まで一日の摂取量が制限されている時代もありました。しかし、この摂取量の目安については近年、科学的根拠が乏しいといった理由から撤廃されていて、「一日3個くらいが玉子の摂取量として理想的」といった基準が近年のスタンダードとなっています。このような栄養価の高さ、食べやすさから、シニアライフの健康づくりのために玉子は味方につけておきたい食材ですね!
全国の美味しい玉子
健康シニアライフのために食べ続けておきたい玉子。そのなかでも、こだわりの飼育方法で育てられた、注目を集める全国の玉子を3つご紹介します。すべてインターネットから購入できますので、全国の美味しい玉子をお取り寄せして試してみてくださいね。
1)八ヶ岳玉子(中村農場)
まずひとつ目は、山梨県の八ヶ岳山麓で育てられた中村農場の八ヶ岳玉子です。
インターネットサイト:八ヶ岳玉子
八ヶ岳玉子の特徴は、日本の在来種の鶏によって産み出される玉子であること。この鶏の餌には、ウコンやアロエ、天然ハーブが与えられています。インターネットのお取り寄せサイトで度々人気ランキングのトップ3にランクインするほど人気を集めています。
2)永光農園の有精卵(永光農園)
続いては、平飼いで育てられた永光農園の有精卵。
インターネットサイト:永光農園の有精卵
平飼いとは、ゲージに入れず鶏が地面を自由に動き回れる飼い方の特徴で、鶏本来の習性に沿った飼育方法ということです。
人間も適度に動いた方が健康であることと同じで、鶏も自由に動ける状態で育った方がストレスが少なく、健康を維持することができるため、良い玉子を産むとされています。またオスメスが同居で飼育されているため、交尾によってできた有精卵であることも特徴的です。
餌には100%北海道産の米や小麦が与えられており、黄身の色は昔ながらの日本の玉子の黄色をしています。餌だけでなく飼い方にもこだわって育てられた玉子。ちなみに北海道の農場では、自社の玉子を使ったお菓子が楽しめるカフェも営業されています。旅行へ行ける世の中に戻ったら、ぜひ行ってみたいところですね。
3)緑の一番星(田子たまご村)
最後にご紹介するのは青森県田子町で育てられた「緑の一番星」です。
インターネットサイト:緑の一番星
この玉子の面白いところは、なんと玉子の殻が白やオレンジ色ではなく、薄緑色なのです!その理由は、鶏に与えている餌にありました。遺伝子組み換えでないトウモロコシを餌に与えている他、魚粉や海藻、よもぎ、唐辛子、木酢液、桑の葉、さらに町の特産品として育てられているニンニクを餌として与えているため、餌の緑色が玉子に出ているという訳でした。農業が盛んな町で、地域由来の餌を餌を与えて大切に育てられた玉子。見た目にも面白い緑の一番星、一度この目で見て食べてみたいものです。
さいごに
以上、今回は完全栄養食とも言われる「玉子」についてご紹介しました。ご存知のとおり、どの農場でも餌や飼育方法にこだわって育てられていて、鶏が健やかに過ごす農場の風景に思いを馳せながら味わいたいものです。一言で玉子といっても、品種、餌、飼育方法など条件によって栄養価も味わいも異なる玉子。いくつかの玉子をお取り寄せして、食べ比べしてみても面白いかもしれません!
投稿者プロフィール
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一般社団法人 包括あんしん協会理事
株式会社 WISHLANE 取締役
【資格】
ファイナンシャルプランナー
終活アドバイザー
高齢者住まいアドバイザー
デジタル遺品アドバイザー
お金だけでは解決できない想いを叶え、生きた証を後世へ橋渡しするためのあなた人生のスパイスとして一生涯サポートしています。
約5000人の保険コンサルティング実務経験から
「お金、心、身体」のトータルサポートが必然。
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