先日享年48歳ガンで亡くなったSさんのご両親にお会いしました。
「まさかこんなに早く亡くなるとは思っていませんでした。もっと病院に行ってあげればよかった…」とお母様が涙しました。
この若さで、天国へ旅立ってしまったSさんの気持ち、見送った親御さんの気持ちを考えると胸が苦しくなります。
Sさんが入社間もない頃に、私のお客様になってていただいて25年。2年前お医者様からガンと告知されて、直ぐにご連絡が入りました。
診断から1年間、抗がん剤治療を行う為、入退院を繰り返していました。
「治っている人もいるから、治療をしっかりしてれば大丈夫!治療は辛いけどがんばるよ!」と笑顔で言っていた事を思い出します。
何度かお見舞いに行きましたが、最後に会ったのは亡くなる3週間前でした。
枕元にパソコンを置いて
と話してくれたのが、私は最後の会話でした。
実は亡くなる1カ月前に、お医者様からSさんのお姉さんに「いつ何があってもおかしくない状態です。覚悟をしておいてください。」と告げられた事を先日ご両親から聞きました。
私がSさんと最後に話した時は「早く会社にも行きたいし、会いたい人がいるから・・・」と言いSさんは余命を知りませんでした。
お姉さんは、歳を重ねた両親がショックを受けるのではないかと察して、この事は亡くなるまでご両親にも話せなかったようです。
その気持ちもわかります。
それぞれの立場になれば、そらぞれの気持ちもわかるしこのようにしてしまうと思います。
実際に、私も父を看取る時、本人に「余命数日と医師から言われた」とは話せませんでした。
このようにSさん家族のようなケースは実際に多いと思ます。
しかし、看取りが終わりお見送りした後に後悔が残ってしまう事も多いです。
「見送る家族はどうしたかったのだろう」
もし、Sさんが余命の告知を知っていたら、会いたい人がいると言ってた人には、会えたのかもしれない。
もし、私が親だったら、好きな食べ物を食べさせてあげたり、好きな事を1つでも多く叶えてあげたい。そばにいてあげたい。
もし、私が姉だったら本人や親それぞれの気持ちをくんであげたい。
でも、本当は何をその人が望んでいるのかは聞いてみないと分かりません。
みなさんが、それぞれの立場ならどうしますか?
・家族が余命宣告された時、どうしてあげたいですか?
「自分は余命宣告を聞きたいが、家族には伝えたくない」など自分の時と家族の時では、答えが違う事が多いのです。
家族でも意外と聞いてみないと分からない事があります。
余命宣告されたらどうしますか?
後悔しない生き方のためには、事前の準備が必要なのです。
後悔しない為には、何をしておいたらいいのでしょうか?
①お互いに気持ちを聞いて話合ってみる(自分の時、家族の時両方の立場で)
②気持ちをエンディングノートに書いて残しておく
いつはじめたらいいのでしょうか?
闘病生活に入ったり、重い病気なったり、意識がなくなってからでは話合いをすることも、気持ちを聞く事も実際にはできません。
病気になる前に、事故に合う前に・・・でもそれはいつくるか分かりません。なので今日からやってみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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