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保護団体の実態…個人のペットは引き取りしてくれないって本当?

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飼い主を亡くしたペットは、動物保護団体が引き取ってくれるというイメージがありませんか?
確かに動物保護団体は野良猫や野良犬を保護したり、虐待を受けている動物を守ったりと、さまざまな活動をしています。

しかし、実はもともと飼われていたペットを引き取ってくれるかといえば、ほとんどの団体が必ずしもペットの里親になってくれるとは限らないのです。

この記事ではペットの保護団体の実態や、どうすればペットを守れるのか、考えておきたい現状をご説明します。

ペット保護団体は残されたペットを守ってくれる?

ペットの保護団体は、残されたペットを守ってくれるのでしょうか?
結論としてペットの引き取りをしている団体も存在しますが、実は少数派であることが現実です。

なぜなら動物の保護団体の多くは、野良犬や野良猫の保護であり、そのあとに飼い主を探すという活動が中心のため。最初からペットとして飼育されてきた犬や猫は、そのまま保護するケースは少ないのです。

動物保護団体は2種類がある

動物保護団体は大きく分けて2つのタイプがあります。

1つが保護施設を作って一定数の動物を保護し、譲渡することが目的です。

これらの活動は、「第2種動物取扱業」として行政に届出を行い、認可される必要があります。

ほかにも動物に関する問題を根本的に解決することを目的にした啓発団体です。

不当なペットの繁殖や、飼育放棄による不幸な状況を生まないために、動物に関する法の改正や規制強化を目指しています。

こちらはあくまでも動物保護というよりも、啓蒙が目的のため飼い主がいないペットを保護する活動はしていない可能性が高いのです。

保護団体の実態

動物保護団体の実態は、必ずしも善意だけとは限りません。目的は次のように悪意を持っている可能性があるのです。

寄付金目的の不透明な保護団体もある

悪質な動物保護団体は、動物を守るどころかお金を目的にしているケースも考えられます。

その理由は動物の保護団体を名乗ることで、寄付金を募っていること。動物保護のために活動していると言いつつも、実はその実態は寄付が目当てであり、動物のためになる活動を積極的にしていないところもあるのです。

ペットそのものは言葉を発せず、実際にどのような保護活動をしているかは、ほかの人々が見なければ実情がわかりません。

寄付金を募っていながら収支報告をしていないような団体や、活動内容に透明性がなく実態がわからない団体もあるため、将来里親探しを考えているのなら十分な注意が必要なのです。

無責任なペットの横流しをしている団体も

保護団体の中には活動実績を作るために、譲渡先をよく確認しないで無責任に動物を横流ししている団体も存在します。

行政から動物を引き受けて、その後にペットを譲渡することで実績を作り、団体としての知名度を高めているのです。

動物1頭ごとの幸せではなく、とにかく数を重視している団体は、譲渡された先のペットがどうなったのか、把握しているとは限りません。

もちろん動物保護団体は寄付がなければ、まともな活動を継続できない可能性があります。しかし、その寄付金の使い道がはっきりとせず、動物が本当に必要としている家族のもとに辿り着いているかもすわからない団体も存在するのです。

実際に引き取っている団体の中にも、譲渡先が見つかりやすいように若いペットだけを選んでいるところがあります。

残念ながら保護犬や保護猫も、年齢を重ねるほど引き取り手は減り、新しい環境になじみづらいです。だからこそ、たとえ保護したとしても引き取り先が見つからず、最終的に保護団体でも飼育ができない状況になってしまうのです。

また、個人からの引き取りは基本的に受け付けていません。ペットの飼い主が亡くなったとしても、その後の保護はせずにペットがほかの家族などの関係者を通じて、飼育されることが大前提です。

だからこそ、ペットはたとえ飼い主がいなくなっても、ほかの親族が引き取る義務があるとして、保護団体での引き取りはしていません。

飼育費用を払えばペットを引き取る団体はある

ボランティアの保護団体は、ペットの引き取りをしているところがほとんどありません。

ただし、事前に飼育費用を支払えば、身寄りのないペットを引き取ってくれる団体は団体は存在します。

ペットにかかる年間の費用は種類や病気の有無などで変わります。たとえば若いペットなら、長生きする分飼育にかかる費用は高額になりやすいです。

費用は数万円から数百万円と、団体によって異なります。どうしても親族や友人の中で里親になってくれる人が見つからなければ、引き取りをしている団体を探す方法もあるのです。

まとめ

ペットは飼い主が亡くなってしまえば、路頭に迷う可能性があります。動物保護団体は国内にもさまざまありますが、飼い主がいなくなたペットをすべて引き取るような施設は存在しません。

むしろペットを里親に譲渡する活動も、きちんと幸せを考えずに里親をよく確認しないで横流ししている可能性もあるのです。

だからこそペットを飼うのなら、飼い主がいなくなった後のもしもの状況に備えましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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