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シニアの「生き方ノート」を作ろう

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退職して子育ても終わり、セカンドライフを楽しめるようになった今、自分がどう生きたいのか悩んでしまう方もいます。
ある程度お金や時間に自由ができても、若いころにずっと仕事や子育て中心で生きてきた方々にとって、いざ自由な時間を使って何をするのか決めることは大変なもの。

そんなときに役立つものがシニア向けの生き方ノートです。この記事では生き方ノートとは何か、何を書くのか作成方法のポイントをご紹介します。

生き方ノートとは?

生き方ノートとはセカンドライフをきっかけに、元気に楽しくこれからを過ごすために考えたいノートです。

簡単に説明すると、いわゆる「やりたいことノート」のことで、死ぬまでにやりたいことをリスト化し、さらに感情面も掘り下げた内容を記載するイメージです。

生き方ノートに書く内容は細かい決まりはなく、自分のこれからの人生と向き合う鏡のようなものとして扱いましょう。ノートに直接書いていくことで、本心に気づき前向きなセカンドライフへとつながっていきます。

生き方ノートとエンディングノートの違い

シニアのノートと言えばエンディングノートをイメージする方も多いのではないでしょうか?

一見似ていますがエンディングノートは最期のことやもしもの事を中心にまとめるノートです。具体的には葬儀、介護、お墓など、どのようなエンディングを望むのかその時の希望を記します。

ほかにも、連絡先やパスワードなど遺族に残したい大切な情報などを書いておく、自分の身の回りの情報をまとめておくツールとしても使われています。

生き方ノートは特に誰に見せるでもなく、自分の希望を書いていくためのノートです。エンディングノートと同じく法的効力はありませんが、内心と向き合ってこれからの人生を豊かにするために、考えをまとめることが狙いです。

生き方ノートに記載する主な内容

いざ生き方を考えようとしても、やりたいことが思いつかないといったシニアの方もいます。そこで、具体的にどのような流れで生き方ノートを書けばいいのか、内容とともに見ていきましょう。
まずは書きたい項目が次の通りです。

・今までの振り返り
・今の楽しみや生きがい
・これからやりたいこと
・今の不安

などがあります。

過去の出来事

最初に過去のことから書きましょう。いきなり未来について書ける内容を思いつかなくても、過去に経験した出来事は思い出しながらすぐに書けます。

過去に楽しかったこと、思い出に残っていることなど、ポジティブなものもネガティブなものも書き出しましょう。これまで自分がどのように生きてきたのか、何を大切にしたのかよく見えてきます。

今の楽しみや生きがい

今生活している中で、楽しみにしていることや生きがいを書き出しましょう。明確な趣味がある人は、なぜその趣味が楽しいのか掘り下げると自分の生きる目的が見つかりやすいです。

特にはっきりとした趣味がない方でも、日々の生活の中で楽しさを感じられる場面を書き起こしてみてください。たとえば友人との何気ない会話が励みになっている、じっくりと読書できる時間に幸せを感じるなど、ほんのり幸せを感じる出来事も生活を豊かにするうえで大切なものです。

これからやりたいこと

過去、現状を振り返ったらいよいよ未来について考えていきましょう。

「死ぬまでにやりたいことリスト」として、ちょっとした目標から壮大なものまで思いつく限り書き出してください。

好きな歌手のコンサートに行きたい、絵を描いてみたいといった、1年以内に叶えられるような身近な目標からイメージすると、未来が想像しやすいです。

1年以内に達成できそうな夢を書いたら、次に3年以内、5年以内、10年以内と期間を区切っていくと、今すぐにはできないものの、いつか挑戦したいことが思いつきます。

たとえば世界一周クルーズに乗船してみたい、新しくスポーツをはじめて大会に出たいなど、すぐには叶えらえないものの継続することで、叶う可能性がある夢は生きる目標になります。特に仕事と子育てを中心とした生活を長く続けていると、自分自身と向き合う時間がとれず、長く無趣味でいる方が少なくありません。

だからこそ、時間とお金の自由がある今のうちに、挑戦したいと思えることはどんどんチャレンジしましょう。誰にも見せる必要がないノートだからこそ、本心と向き合って生き方ノートを書いていくことが大切です。

シニアライフで大切にしたいこと

やりたいことリストができたら、最終的に生き方を考えていきましょう。やりたいことを叶えるために、何をしたいのか、何をしたくないのか生き方を明確化すると、毎日の無駄を減らしてやりたいことに集中していけます。

今の人間関係に不満があるのなら、思い切って関係を見直したり体力のあるうちに引っ越したりと、思い切った行動もとりやすくなります。体力や気力が落ちてからは挑戦しづらいことも、生き方ノートがあれば早い段階に気づけるところがメリットです。

まとめ

シニアライフを充実させるために、自分の心と向き合う時間はとても大切です。ノートに手書きすることは、心を整理して今取り組みたいことや挑戦したい新しいことを発見できます。

ぜひ生き方ノートを作って日々をさらに充実させていきましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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