終活

葬儀とお別れ会の違いとは?お別れ会の種類・服装やルールを紹介

更新日:

故人を偲び、お別れをする葬儀は、近年家族葬を中心にさまざまな形式で執り行われています。

葬儀のほかに、亡くなった方を送るための儀式には、告別式やお通夜、お別れの会などがあり、それぞれ故人を偲ぶ気持ちは同じですが、内容に多少の違いがあります。

今回はその中でも故人とのお別れ会についてご紹介します。葬儀との違いやお別れ会の流れ、服装やルールについてまとめました。

葬儀とは?

近年の葬儀は家族、親族を中心とした家族葬が主流になりつつあります。特にここ数年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家族のみで葬儀を執り行い、知人や友人はお通夜のみの参列か亡くなったことを伝えるのみといったスタイルを選ばれる方が増えています。

葬儀はその宗派によって昔ながらの形式ばった方法で執り行うことが多く、告別式といっしょに実施することがほとんどです。

お別れ会とは?

お別れ会は葬儀とは別に、後ほど改めて故人とのお別れの場として開くことを目的とした会です。家族葬が増えている中、近親者のほかに、友人や知人などが故人とお別れをする場として、比較的自由なスタイルで行われます。

お別れ会と言えば、昔は芸能人などの著名人が、関係者やファンのために開く大型の会として知られていました。しかし近年では家族葬を選ぶ方が増えており、改めてお別れ会を開くことを選ぶケースが多くなっているのです。

葬儀は喪服を身に着け、宗派ごとの儀式を執り行うことが主な流れです。お別れ会は、あくまでも故人を偲ぶことを重視した会で、宗教的なものではなく服装なども喪服ではなく平服での参加を許可しているところも多くあります。

お別れ会の種類3つを解説

お別れ会には決まったルールはないものの、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの主な流れと目的について紹介します。

会食パーティ

会食パーティーはお別れ会の中で、参列者に料理を振舞いながら会食中に故人のエピソードを紹介したり弔辞をしたりという形式です。献花を行ったあと食事をする流れが多く、立食パーティースタイルを選ぶ方が多いです。

会食があるためホテルや宴会用の部屋がある施設で行うことが多いです。ただしホテルによってはご遺骨の
持ち込み、焼香などができないところもあるため、会食パーティーを希望するのなら事前に調べておくと安心です。

セレモニー形式

セレモニー形式は通常の葬儀のスタイルに近く、用意された生花祭壇で弔辞やスピーチを行います。

セレモニー形式はより多くの人を招くことができるように、広いスペースを用意する方が多いです。そのため斎場のほかセレモニーホール、広い寺院の斎場などが主な会場です。セレモニー形式では、参列者が一人ずつ献花することが一般的です。

家族葬を行ったあとに、知人や友人のための葬儀を改めて執り行うようなイメージのお別れ会です。

会食&セレモニー

会食とセレモニーの両方を組み合わせたお別れ会もあります。最初にセレモニーを執り行いその場で食事をとることはなく、改めて会場を移して会食の場を設けることもあります。セレモニーのほかに会食も行える環境が整った施設を選ぶ必要があります。

特に映像や音響演出なども予定しているのなら、上映できる設備がある斎場やセレモニーホールがおすすめです。厳かなセレモニーのあとに、会食を通じて故人の思い出を語り合うお別れ会を希望される方に適しています。

お別れ会の服装やルールとは?

お別れ会によって服装やルールには少し違いがあります。お別れ会に参列するときは、まず送られてきた案内状の内容を確認しましょう。もし「平服でお越しください」といった旨の説明があれば、喪服は避けて平服を着用しましょう。

ただし、落ち着いた色のスーツや華美になりすぎないワンピースなど、落ち着いたデザインを選ぶことが理想です。特にホテルで行う場合はほかのお客様への配慮として、喪服や礼服は避ける方が良いというケースもあります。

葬儀やお通夜に参列するときは香典を持参しますが、お別れ会によっては「香典辞退」と記載されている場合は、参加費だけを白無地の封筒に入れて持っていきましょう。

会費の相場は1人あたり8,000円~20,000円が相場です。会費は飲食代、会場費用や返礼品に使われています。お通夜や葬儀に参列したときの香典の額とほとんど変わらないため、友人や知人としてお別れ会に参列する予定の方は、予算の目安として覚えておきましょう。

まとめ

お別れ会は葬儀のように宗教色が強いものではなく、華やかな場でご遺族や仲間と故人との思い出を語り合う場です。開催時期も本葬と同じ日に実施することもあれば、改めて日を置いて行うこともあり、会の内容も多岐にわたります。

お別れ会は宗派に関係なく、故人らしいことを重視したお別れができます。故人を偲び、思い出を語り合う場として、お別れ会を開く方が増えているため、ぜひ葬儀との違いを知っておきましょう。

また、ご自身でもお別れ会を希望されるときは、生前のうちにどのような会にしたいか、会場の方と話し合って計画を練る終活がおすすめです。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
お問い合わせ
セミナー案内
終活サービスのご案内

-終活

Copyright© 包括あんしん協会 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.