終活と切っても切り離せない生命保険
生命保険の契約には、必ず『契約者』『被保険者』『受取人』の3人が登場します。
まず『契約者』とは、その生命保険契約の一切の権利・義務を有する人を指します。
・契約を結ぶ
・受取人を指定または変更する
・保険料を支払う
などがそれにあたります。
次に『被保険者』とは、当該契約において保障の対象となっている人のこと。
・この人が死亡したら…
・この人が高度障害になったら…
・この人が要介護状態になったら…
・この人が入院したら…
といった場合の「この人」にあたるのが被保険者です。
そして『受取人』とは、文字通り、保険金支払い事由が発生した場合にお金を受け取る人のことです。
契約者本人が受け取ることもあれば、誰か別の人が受け取ることもあります。
ちなみに被保険者は、満期保険金の受取人にはなれても、死亡保険金の受取人にはなることができません。
なぜって? 死亡保険金は、被保険者自身が亡くなることによって支払われる訳ですから、それを死亡した本人である被保険者が受け取ることは不可能ですよね。
ああ・・・ここまで書いて、この後に何のお話しをしようかなぁと迷いが出て来た私です。
なぜならば、この三者のことだけでネタは山ほどあるからです。
・三者の関係と保険金にかかる税金の話
・契約者が被保険者より先に亡くなった場合の保険契約の取り扱い
・受取人が被保険者より先に亡くなっていた場合の保険金のゆくえ
・「受取人は自分にしておく!」の都市伝説と相続権の流れ
・若年夫婦にありがちな「保険は実家で加入してます」の落とし穴 …etc
生命保険は目で見ることも、手に取ることもできない無形の金融商品です。
それゆえに、勘違いや思い込みに左右されて、たくさんの「こんなはずではなかった」が生じがちなものでもあります。
有効に活用するために知っておきたいことは山ほどありますが、中でも、最も基本的な前提となるのがこの「3人の登場人物」ではないかと思います。
ありがちな「こんなはずじゃなかった」と、その対策については追ってご紹介しますね。
何も起こらなければ何の問題もないことも、名義一つで取り返しのつかないことになりかねないのが生命保険でもあるのです。
まずは、『契約者』『被保険者』『受取人』の違いをシッカリ押さえておいてください。
ファイナンシャルコーチ 佐藤名ゝ美
投稿者プロフィール

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一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役
【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー
家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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