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親のペットを飼う未来。ペットとの関係を深めておこう

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親が先に亡くなり、飼っていたペットが残されるというケースが増えています。
特に遠方で暮らしていて、ペットと一度も会ったことがないにも拘らず、子供として里親になる義務が発生するのです。

だからこそ、ペットを迎えることを前向きに考えて、お互いにできるだけ楽しい暮らしができるように今からできることをはじめてみませんか?

ここでは、将来ペットの里親になる可能性を考えて、準備しておきたいことや心構えをご紹介します。

親のペットを迎え入れるために準備をしよう

ペットは終生飼育という義務があります。

これは飼い主の生死や状況により、ペットの命が脅かされることがないように、尊厳を重視した義務です。

つまり、たとえ今の飼い主がペットを飼えなくなっても、ほかの親族が飼育し、寿命を全うするまで面倒を見る必要があるのです。

そのため高齢の親が飼っていたペットを何らかの理由で引き取る可能性があると覚えておきましょう。

ほかに親の知人や友人などが里親になる可能性もありますが、基本的にペットの受け取りは、子供たちに連絡が入ります。

受け取りを拒否する場合も、里親が見つかるまでほかの親族が責任を持って、ご飯などのお世話をする形になります。

もし環境が許すのであれば、ペットを迎え入れて新しい家族として暮らす道があります。

一から育てることとは違い、途中から迎えるペットだからこそ飼育がむずかしい部分もあります。

しかしペットとの暮らしは日々を豊かにし、新しい発見や経験を得られるものです。

もし里親になる気持ちがあるのなら、事前に少しでもペットと交流し、飼育環境を整えておきましょう。

ペットと仲良くなっておくことが大切

親のペットの里親になる可能性があるのなら、まずは仲良くなっておくことを考えましょう、

いきなり里親になるからと、初対面のペットと打ち解けるのはむずかしいものです。昔から何度か会っていれば、自然と顔を覚えてもらえるうえ愛着も湧きます。

親からペットが好きな食べ物やお気に入りの遊びなどを聞いておくだけでも、将来里親になるときにペットのことを知った状態で一緒に暮らし始められます。

事前に覚えておきたいペットの情報

特に覚えておきたいペットに関する情報は、次のようなものがあります。

  • ペットの生年月日
  • ペットの病歴
  • ペットの予防接種の状況
  • アレルギーの有無
  • 好きな食べ物やおやつ
  • お気に入りのおもちゃ・遊び

ペットを引き取る時に起こりやすいトラブル

ペットを引き取る時には、これまでと大きく環境が変わります。

ペットにとっても負担があることだからこそ、お互いに暮らしが安定するまではさまざまなトラブルも起きます。

ペットの夜泣き

ペットは飼い主と離れた不安から、夜泣きすることがあります。普段はおとなしい犬や猫でも、飼い主と離れたさみしさから夜の間に鳴き続けてしまうのです。

小さな子供がいたり、近所と家が近かったりすると、騒音トラブルにつながります。

できれば犬を引き取ることになったと、事前に伝えておきましょう。周りに知らせておくと、騒音トラブルの予防につながります。

また、ペットの夜泣きで家族がよく眠れないとの問題を防ぐには、耳栓を用意したり寝る部屋を離したりと、部屋の配置を変えておくこともおすすめです。

新しいトイレや日用品に慣れない

犬は決まった場所でなければ、排泄しないことが多いです。特に家のトイレは使わずに、散歩した先でだけ排泄するというトイレ問題も多いのです。

できればペットのトイレ事情を知っておくと安心です。慣れない環境だと粗相をすることもありますが、怒らずに優しくトイレに誘導してあげましょう。

ペットはとても賢く、きちんと教えれば新しいトイレにもすぐ慣れてくれることでしょう。

ペットが嫌がるものをできるだけ近づけない

ペットにはそれぞれ苦手なものがあります。たとえば、掃除機の音が苦手、散歩中ほかの人がいる道は通りたがらないなど、ペットによって性格もさまざまです。

家の中にペットが怖がるものを置かないように注意しましょう。

散歩コースもペットが怖がる人や、音がしないところを選んでください。

ペットは慣れない環境でただでさえ強いストレスを感じています。はじめのうちは余計なストレスや負担をかけないように、できるだけペットに優しく接して家に慣れてもらうことを大切に考えていきましょう。

ペットの相談ができる知人・友人を探そう

ペットについて気軽に相談できる知人や友人がそばにいると、とても心強いです。

近くにペットを飼った経験がある知人がいなければ、早めに新しいかかりつけ医を見つけて獣医に相談する方法もおすすめです。

獣医は治療だけでなく、爪切りや耳掃除、歯科検診といった定期的な検査で来院することも多いです。

すぐにペットの悩みを相談できる環境があれば、いざトラブルが起きたときもすばやく対処できます。

まとめ

親のペットを引き取る可能性があれば、できるだけ早い段階からペットと顔を合わせておきましょう。

もし遠方で暮らしていても、ペットの好き嫌いや生活スタイルなど、情報を共有しておくといざという時もスムーズにペットを受け入れられます。

新しい家族を迎えることは、お互いに不安や心配があります。しかし、ペットとの絆をこれから作っていくことは何歳になってもできること。

将来親のペットと一緒に暮らす可能性も考えて、積極的にコミュニケーションをとりましょう。

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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