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お墓QRコードって何ができる??〜50代からの終活〜

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「50代からの終活」と題して、シニアライフへの備えに役立つ情報をお届けしている連載ですが、今回は「お墓×QRコードのサービス」をテーマにご紹介したいと思います。

 

お墓QRコードとは

お墓QRコードとは、欧米では「デジタル墓石マーカー」とも呼ばれる墓標、つまりお墓に残す記しの一つです。

ご存知のとおりQRコードとは、図形のパターンを組み合わせることで、データを記録する規格を指し、読み取るだけで特定のデータにアクセスできることが最大のメリットとされています。

このようなQRコードの技術を活かして、旧来の墓石にQRコードを配置することで、コードをスキャンすれば先祖や亡くなった人のデジタルデータを閲覧できるような仕組みを整えるサービスが「お墓QRコード」として新しく提供され始めているのです。

このような技術と文化が早くから受け入れられたアメリカでは、2012年から「お墓QRコード」のサービスが開始され、年間7500件以上の件数で、墓石へQRコードを設置する実績があると報告されています。

WEB上にお墓を作ること

お墓QRコードの実用にあたっては、QRコードに連動するようなWEBサービス上のお墓、つまり追悼サイトを作成することが主流となっています。

追悼サイトの中に、先祖や故人の遺影、生前の写真や動画、音声、人生史や家系図などのデジタルデータを格納しておき、紐づけるQRコードを墓石に設置することで、コードを読み取ればいつでもWEBサイトを閲覧できる流れとなります。

QRコードを公共の墓地においても大丈夫な理由

故人の写真や人生史は、個人情報にも関わる内容。多くの人が訪れる墓地にQRコードを貼ってしまって大丈夫なのか?」といった疑問を感じられるかもしれません。

この点については、多くの場合において「招待者の承認のみ」もしくは「招待者へのリクエストを送付して、承認された人のみ」が閲覧できるような形で、閲覧権限を制限できるため、公共性の高い場所にQRコードを設置しても、守秘性を保つことが可能です。

あるいは追悼行事や葬儀のように「たくさんの方に追悼サイトを見てほしい」という時には、必要に応じて公開制限を緩和することで、広く閲覧してもらえるページに変更することもできるので、「どんな人に、どのようなシーンで見てほしいサイトにするか」といった目的に応じて、QRコードと連携しながらサイトを拡散することが叶うというのです。

 

費用や頼み方について

墓石にQRコードを設置するための作成費用は、安価なサービスであれば1000円前後から発注可能です。

さらに費用は、

・どんな素材にコードを印刷するか
・直接、墓石にQRコードを彫刻するか

と、詳しい設置要件によっても金額が左右され、費用に比例する形で耐久性の高い素材が選択できる場合もございます。

また、墓石QRコードを扱う会社は「追悼サイトの作成」も併せて提供している場合が一般的のため、デジタルデータをWEB上に残す依頼とQRコードの作成を一括でお願いすると良いでしょう。

 

思い出を伝える新しい在り方

古くから、

・言い伝えで話伝えること
・家系図に記していくこと
・絵や彫刻で人物の様子を残すこと
・家紋をつけて、デザインとともに語り継ぐこと
・古い写真を残して飾っておくこと

 

など、私たちは時代ごとに新しい技術を取り入れながら、さまざまな方法を用いて先祖や家のルーツを語り継ぐ試みを重ねてきました。お墓そのものやお墓参りといった行事についても、家のルーツを表すシンボル、ルーツを確認するための文化として機能してきた側面を持っています。

 

デジタルデータの形で場所を取らずに記録を残し閲覧することが便利になった現代。同時に、墓仕舞いが進んだり、毎年地方のお墓参りに行くことから疎遠になりつつある時代だからこそ、時流に応じて「思い出を伝え継ぐことを続けやすい方法」が徐々に浸透していくのかもしれませんね。血縁や親族の関係がないけれど”この人へ思い出を継承したい”と思う方に引継ぎやすい点で考えると、家系図や家紋よりも垣根が低い方法のため、親族とは疎遠になっているおひとり様にも選びやすい特徴を持っています。

 

ご自身の終活や親、親族の終活を考える際、思い出写真のデジタル化と共に、思い出を伝承する新しいサービスの一つとして、検討されてみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

大和泰子
大和泰子
一般社団法人 包括あんしん協会代表理事
株式会社 WishLane 代表取締役

【資格】
終活アドバイザー
CFP®(ファイナンシャルプランナー)
デジタル遺品アドバイザー®
高齢者住まいアドバイザー

家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居でにぎやかに生活中。
一生涯のライフプランをサポートする中、独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送った時、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思ったのがきっかけで、おひとり様サポートを行う「一般社団法人包括あんしん協会」を設立。
5000人の保険コンサルティングの実務経験から、保険の「資金準備」だけでは足りないと実感。「お金」「心・身体」「人」のトータルサポートを目指している。実際におひとり様が病気や介護になった時、また死亡時のサポート業務を行なっている。おひとり様の終活準備の必要性を啓もうする為セミナー講師としても活躍中。
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